教育方針

学科長からのメッセージ

高齢者や障がい者のかかえる問題が複雑多様化し、重度化している今日、超高齢社会といわれる21世紀には介護福祉士に対する期待も大きく、社会福祉分野の知識、家政学分野の知識、医学・看護の知識を土台とした、科学的な介護を計画的に実践し、幅広い視野で介護を展開する介護者の育成が急務となっています。
専攻科では、幼児教育学科の2年間を修了後、「介護福祉士」をめざして、より専門性を追究しながら、実社会で役立つ教育や福祉のプロ育成を支援しています。

専攻科長 須江 裕子 准教授

写真:専攻科長 須江裕子

教育目的・目標

保育士の基礎資格を生かし、保育の心をもった介護福祉士、介護のできる保育士を目指して、専門性や実践力を磨き、福祉や家政、医学・看護の知識を基礎とした、科学的で計画的な介護技術や幅広い視野を備え、併せて、実社会で役立つ教育や福祉の専門家としての介護福祉士の養成を目的としています。
この人材養成の目的を達成するために、次の4点を教育目標として掲げています。

  • 福祉の理念を理解し、尊厳の保持や権利擁護の視点および専門職としての基盤となる倫理観や態度を養う。
  • 介護実践を支える教養を高め、総合的な判断力および豊かな人間性を養う。
  • 各領域で学んだ知識と技術を統合し、介護実践に必要な観察力・判断力および思考力を活用して対象となる人の能力を引き出し、本人主体の生活を地域で継続するための介護過程の展開ができる能力を身につける。
  • 介護を実践する対象へさまざまな場面で必要とされる安全な介護の基本的技術と医療的ケアの技術を身につける。
  • 本人・家族との信頼関係の構築やチームケアを実践するための、コミュニケーションの基礎的な知識・技術を身につける。
  • 身体的・心理的・社会的側面を統合的に捉え、介護実践の根拠とするための基礎知識を身につける。

アドミッション・ポリシー

  • 高齢者や障がい者支援についての専門的な知識や技能を学び、地域社会に貢献したい人
  • 自己を見つめ、積極的に自己研鑽できる人
  • 保育士としての専門的な知識や技能をもち、幅広い視点から物事を考える人

ディプロマ・ポリシー

専攻科では、保育士資格の基盤を生かし、様々な介護福祉分野において以下のような能力を身につけ、実践していくことのできる介護福祉士の養成を目的とし、学則に定める所定の単位を修めたものに修了を認定する。

  • 修得した専門的知識と技術を個々の状況に応じて活用するとともに、多職種と連携しながら個人やそれを取り巻く家族・地域社会の福祉の向上に貢献できる。
  • 人として誠実で礼儀正しく、人権尊重を基盤とした介護や援助が行えるよう常に自己研鑽に努めることができる。

カリキュラム・ポリシー

介護福祉専攻は、保育士の資格を基礎として、1年間で高齢者や障がい児(者)の生活に寄り添い、生活の質を高めるための専門的な知識や技能・実践的な能力を身に付けた福祉の専門家としての介護福祉士の養成を目的として、以下のように教育課程を編成している。

  • 人間と社会に関する科目
  • 介護に関する科目
  • こころとからだのしくみに関する科目
  • 医療的ケアに関する科目

美作大学短期大学部のアドミッション・ポリシー、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーは、短期大学部概要ページをご参照ください。