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学科トピックス

子どもたちの未来を支える現場を学ぶ ―立正青葉学園施設見学―

2025年12月10日 児童学科

児童学科の保育士・幼稚園教員養成コース2年生が、「社会的養護Ⅱ」の授業の一環として、津山市にある児童養護施設「立正青葉学園」を見学いたしました。この見学を通じて、学生たちは教室では学べない児童養護の現場を肌で感じ、将来の保育者としての視野を大きく広げる貴重な機会となりました。

  • 卒業生との再会が生んだ学びの場

学生たちは5名程度のグループに分かれ、職員の方々の案内で各施設を見学しました。

その案内役の職員の中に、2015年3月に本学の幼児教育学科を卒業した林田夏捺さんの姿がありました。林田さんは保育士として新卒で立正青葉学園に勤務を始め、今年で10年目を迎えます。後輩である学生たちに、各施設での役割や日々の業務について丁寧に説明してくださいました。学生からは外出時のルールなど、実践的な質問も積極的に飛び出し、活発な意見交換が行われました。

 

  • 子どもたち一人ひとりに寄り添う施設づくり

立正青葉学園には、様々な背景を持つお子さんが入所しています。入所されている方が安心して過ごせるように、個室が用意されており、プライバシーが守られた空間で生活できるよう配慮されています。一方で、食事は皆で一緒に取るなど、家庭的な雰囲気の中で共同生活を送れる環境が整えられていました。

子どもたちが自分の好きなことを思い切り楽しめるように、壁の一面が鏡になっているダンスができる部屋や、バンド演奏ができる部屋なども設けられています。また、将来の一人暮らしに向けて自立できるよう、自炊などの家事を経験できる部屋も用意されており、子どもたちの成長段階に応じたきめ細やかな支援が行われていることがわかりました。

  • 地域に支えられ、地域を支える施設

立正青葉学園は津山市になくてはならない施設として、地域社会に深く根ざしています。本学のような教育機関からの実習生も積極的に受け入れてくださっており、次世代の保育者・教育者の育成にも大きく貢献されています。

 

施設内には、実業家の前澤友作氏(株式会社ZOZO創業者)から寄付いただいた望遠鏡や、地域の方々から寄付いただいた本やパソコンなども大切に活用されていました。こうした温かい支援の輪が、子どもたちの豊かな学びと成長を支えていることを、学生たちは実感することができました。

 

今回の見学を通じて、学生たちは社会的養護の現場で働く先輩の姿に、保育者としての具体的な将来像を重ねることができたのではないでしょうか。立正青葉学園での学びは、これからの学生生活と将来のキャリアに大きな影響を与える、かけがえのない経験となりました。

 

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