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児童学科3年 実践的な不審者対応・護身術訓練を実施~保育園・幼稚園の現場を想定した訓練~
2025年07月20日 児童学科
2025年7月16日(水曜)児童学科3年の保育士・幼稚園教員養成コース「子どもの健康と安全」の科目で、実践的な「保育現場における不審者対応と護身術の実践演習」を実施しました。
毎年、不審者対応については学んでいましたが、今年は津山警察署員の指導のもと、護身術も加えた本格的な演習となりました。
- 有事に備える知識と技術の習得
今や保育園や幼稚園において有事の際に備えた知識と技術の習得は不可欠です。
子どもの健康と安全という科目の中では、大阪池田附属小学校の事件から保育現場の脆弱性について学び、不審者対応の重要性を伝え、授業の一環として毎年防犯訓練に取り組んでいます。今年は、現場で生かせるより実践的な手段の体得を目指し、演習をさらに充実させました。学生たちは2グループに分かれてそれぞれのパターンの不審者対応を学びました。
- 緊迫感ある不審者対応訓練
不審者対応訓練では、園内に外部の侵入者が現れるという緊迫した状況を想定し、学生たちはそれぞれの役割を分担して、不審者役を務める署員に冷静に対応しました。不審者の室内への侵入を阻止するだけでなく、訓練用の模擬ナイフを振り回す相手に対して刺股(さすまた)で防御。さらに、警察への連絡や園児の迅速な避難誘導など、一連の行動を確認しました。生活安全課の警察官からは、実践的な注意点や110番通報で伝えた内容についても具体的なアドバイスが送られ、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
- 素手で身を守る護身術を習得
護身術の演習では、「刺股は相手の動きを一瞬止める効果があるものの、弱点もある」との説明に続き、警察官が安全に犯人を制圧・逮捕する「逮捕術」をベースにした素手でできる護身術が教示されました。
殴りかかろうとする相手の腕を止める方法、相手を投げる方法、腕を掴まれた際に振りほどく方法など、現場で役立つ具体的な技術を習得。学生たちはペアを組んで互いに技をかけあい、その効果を確かめ合いました。
- 学生の声
参加した学生さんは、「訓練でもやはり怖かったですし、刺股で応戦するのも限界があり、想像通りにはいかないことを実感しました。同じ訓練を何度も行い、上手く対応できるようになりたいです」と、実践的な訓練の重要性を再認識したようです。
実践的な学びを通して、未来の保育者・教育者が子どもたちの安全を守るために必要な知識と技術を習得できるよう、今後も教育内容の充実に努めてまいります。