児童学科~AI機器を用いて乳児保育を学ぶ~

2020年06月18日 児童学科

6月16日(火曜)、児童学科2年生(保育士・幼稚園教員養成コース)の学生が、「乳児保育Ⅰ」の授業で、AI機器の教材を用いた学習を行いました。

教壇で説明する教員

この度使用したAI機器は「リアルケアシェイキングベビー」。
数秒揺さぶられただけで、乳児が脳に受ける深刻なダメージ(SBS(Shaken Baby Syndrome):乳幼児揺さぶられ症候群)を示す乳児シミュレーターです。揺さぶられると、頭内部の加速度計が脳にかかった圧力を測定し、ダメージを受けた部位のLEDライトが光ります。

リアルケアシェイキングベビーの画像

学生はリアルケアシェイキングベビーでSBSを起こす疑似体験をし、乳児の身体の繊細さや虐待が招くリスクを学びました。

その他、子育てをする中で、乳児期・幼児期など、それぞれの時期で感じるストレスや不安感を学習し、人形を用いたおしめ交換やおんぶ紐の使用法なども体験しました。

赤ちゃんの人形で学ぶ学生
赤ちゃんの人形で学ぶ学生

授業担当の薮田弘美准教授は「現場に出ると子どもの保育に加え親へのサポート等、ソーシャルワークが必要となるため、これから専門家になるみなさんは、どのように子育てをするのかしっかり知識をつけて保育士や幼稚園教員になってもらいたい。」と学生たちに思いを伝えました。

受講した学生の感想

「幼児を揺さぶりすぎると脳死する可能性があるということが分かりました。理性を失った人が揺さぶると、すごい力で揺さぶってしまうので、そのような事故が起きないように、保育者が保護者を支える必要があると思いました。」

「リアルケアシェイキングベビーを揺さぶっているのを見ている時はとても心が痛かったです。自分が故意に首を振ってなくても、赤ちゃんは首が座ってないので赤ちゃんの接し方には十分注意が必要だと思いました。」

「母親には様々なストレスがかかっていることが分かりました。保育者は保護者に対しても保育の指導をする必要があり、保育の専門職として、しっかりと知識を深めていきたいと思いました。」

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