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学科トピックス

~認知症になっても安心して暮らせる社会(つやま)を考える~丹野智文氏による基調講演・シンポジウムを開催

2021年10月06日 社会福祉学科

9月28日(火曜)、本学100周年ホールにて、認知症当事者の相談窓口「おれんじドア」代表の丹野智文氏による基調講演、シンポジウムを開催しました。社会福祉学科堀川研究室が企画運営し、美作大学地域生活科学研究所との共催で行われました。

 

この度は感染症対策の為、午前の部と午後の部の2部構成にし、丹野氏による基調講演の後、1部では大学社会福祉学科の学生と美作高校生が丹野氏とディスカッションを行い、2部では、認知症当事者の方と丹野氏がミーティングを行いました。参加者は1部、2部合わせて350人以上でした。

 

講演会の様子 学生とのディスカッションの様子

 

丹野氏は、宮城県にお住まいで、自動車販売会社のトップセールスマンとして活躍されていましたが、2013年、39歳のときに若年性認知症と診断されました。

現在は、同会社にて総務・人事として働くかたわら、若年性認知症当事者として、認知症のことを広く知ってもらうとともに、「認知症当事者を笑顔にできれば」という思いで、全国各地で講演活動を行なわれています。2015年には当事者同士が自由に話しあう「おれんじドア」をスタートされ、当事者同士をつなぐ仕組みも次々に作られています。

 

この度は「認知症になっても安心して暮らせる社会(つやま)を考える」~丹野智文さんと語ろう「ありのままの暮らし」~をテーマにご講演いただきました。

 

講演会の様子

 

丹野氏が記憶力の低下に気づいたのは33歳の頃で、その時は疲れやストレスからだと思い病院に行こうとは思いませんでした。39歳の時に同僚の顔と名前がわからなくなって声をかけられず、自分の席に戻って組織図を確かめ、ようやく声をかけたということがあり、受診をし「若年性アルツハイマー型認知症」と診断されました。

 

「診断結果を聞いてこの先どうしたらよいか不安になったが、妻や子どもたちのためにも会社を辞める選択肢はありませんでした。会社は病気を理解してくれて、同僚のサポートもありながら仕事を行っています。社長からは『毎日笑顔で来てくれてありがとう。あなたが元気に出勤することで、他の社員も自分が病気になっても働ける、と安心して仕事ができる。会社も私も応援するから頑張りなさい』との言葉があり、今も働き続けることができています」と話されました。

 

講演を聴く学生

 

「病気をオープンにすると、差別されないか、子供がいじめられないか等、色々不安がありましたが、病気をオープンにすることで支えてくれる人が増え、出会いも増えました。認知症になっても環境が良ければ笑顔で楽しく暮らせることを知りました」と話され、一方で「認知症の人に対して『やってあげなければ』と思う人もいるかと思いますが、できることを奪わないで待ってあげてほしいです。失敗しても自信をもって行動することで、認知症を遅らせることができます。また、失敗しても怒らない環境が必要です」と訴えられました。

 

最後に、「認知症は恥ずかしい病気ではありませんし、これからますます増えていくと思います。みんなで支え合う世界を作っていきたいです」と呼びかけました。

 

講演後のディスカッションでは、大学社会福祉学科3年生岸本睦さん(岩見高校出身)・4年生齋藤栞さん(隠岐高校出身)と美作高校生2名の4名が壇上に上がり、丹野氏に質問をしました。

 

 学生とのディスカッションの様子

 

「認知症をオープンにし、支えてくれている人からかけられて一番嬉しかった言葉は?」との質問に、「今までたくさん嬉しい言葉をかけてもらいましたが、友人から『お前が俺たちの顔を忘れたとしても、俺たちはお前のことを絶対忘れないから』と言われた言葉が一番うれしかった」と答えられました。

丹野氏は大学生、高校生の質問の一つ一つに対して、丁寧に、熱い眼差しで返答していました。

 

また第2部では岡山県内の認知症当事者が7名壇上に上がり、丹野さんのコーディネートで当事者の方だけのトークセッションを行いました。いろいろな想いをそれぞれの方法で伝えてくださいました。

 

ミーティングの様子

 

講演後には参加者から、「丹野さんの話が聞けて良かった。とても感動した」「ご本人さんの想いを初めて知る機会になった。しっかりと聴ける専門職になりたい」との声がたくさん聞かれました。

 

 

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