学科トピックス
社会福祉学科2年生が「障害の理解」での授業で当事者からのお話を聞く
2024年08月01日 社会福祉学科
7月8日(月曜)、社会福祉学科2年生を対象とした「障害の理解」の授業で、ゲストティーチャーに長谷川真実さん、長谷川総一郎さんをお招きしご講義いただきました。
初めに総一郎さんが、障がいのある人が日常生活で「こうだったらいいのにな」と思うことについてお話くださいました。
スロープが付いていても勾配が急だと車いすで移動するには大きな負荷がかかることや、放置自転車のせいで道が通れなかった際通りすがりの方に助けてもらった経験など、ご自身の実体験を交えながら、「障がいのある人にも生活レベルに個人差があるため、人によって支援の程度も変わってくる、ということを知ってもらいたい」と話されました。
そして、もし街中で困っている人を見かけたら「なにかお手伝いすることはありますか?」と声をかけてあげてほしい、と学生たちに呼びかけました。
真実さんからは、総一郎さんを出産した際に医師から長くは生きられないと言われ、それでも諦めずに独自のトレーニングを取り入れながら子育てに奮闘した経験をお話しくださいました。
総一郎さんは体幹や視覚、上肢に障害がありますが、子どものころ少年少女合唱団に入団してからたくさんの繋がりを作られ、オペラやミュージカルに出演されています。この度も素敵な歌声でレ・ミゼラブル『民衆の歌』を披露してくださいました。
真実さんはラジオのパーソナリティーや、障がいのある方々がステージに立つファッションショー『パラ×コレ』など、多くの活動を実現されています。数々の経験を踏まえて、学生たちに「あきらめなければ夢は叶います。ぜひ、毎日1回声に出してみてください」と激励のお言葉と、夢を書き込むためのカードをくださいました。
お二人の息の合った掛け合いはまるで漫才のようで、学生達は笑い声を上げながら聴いていました。
最後には総一郎さんのギターと真実さんの鍵盤ハーモニカの演奏に合わせて『にじいろ/綾香』を歌い、終始楽しく学ぶことのできた時間でした。