12月13日(土曜)、美作大学にて公開講座「意思決定の心理学講座」が開催されました。
本学の公開講座で心理学をテーマにした講座を開講するのは、今回が初めて。当日は地域の方を中心に24名が参加し、身近な“判断”や“選択”を切り口に、社会心理学の世界に触れる時間となりました。
講座で扱われたのは、私たちが日常生活の中で何気なく行っている判断や意思決定について。
「なぜそれを選んだのか」「本当に自分で決めたと言えるのか」
そんな問いを通して、判断が実は無意識の情報や周囲の影響を大きく受けていることが、具体例を交えながら分かりやすく解説されました。

参加者からは、
「判断や選択が日々何度も繰り返される中で、自分の判断がさまざまな影響を受けていることに気づいた」
「無意識のうちに情報に左右されていることを改めて感じた」
といった声が寄せられ、うなずきながら話を聞く姿も多く見られました。

また、「ヒューリスティック」という専門用語を初めて知ったという参加者もおり、
「経験や直感、先入観に偏って判断している自分に気づいた」「これからは判断を急がないようにしたい」
と、学びを自分の生活に引き寄せて受け止める感想が印象的でした。
「普通は意識せずに過ごしていることなので、とても面白かった」
「今後の人生で大切な判断をするとき、自分に問い直すことを実践したい」
といった声からは、この講座が単なる知識の提供にとどまらず、参加者一人ひとりの“これから”に静かに働きかける時間となったことがうかがえます。
初の心理学公開講座となった今回の取り組みは、身近なテーマだからこそ多くの共感を生み、心理学への関心を深めるきっかけとなりました。
美作大学では今後も、学びを日常につなげる公開講座を通して、地域の皆さまとともに、学びを日常や実践につなげる機会を提供していきます。
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