8月16日(土曜)、2025年度公開講座プログラムの一つ、「キッズプロフェッショナルへの道」を小学生対象に開講し、小学校3~6年の親子18組参加。白衣やエプロン、スーツを身につけ、専門分野の職業に挑戦しました。
この取り組みは、子どもたちに本学が養成している「食・子ども・福祉」分野の専門職を体験してもらい、それぞれの職業に興味を持ってもらうこと、また、働くことで得られる給料の仕組みを学んでもらう社会勉強の場として開催され、今年で3回目となります。
【各分野の職業体験の様子】
- 食の分野 担当:栄養学科 住吉友香助教
『栄養士のお仕事体験』 カルシウムたっぷりマフィンを作ろう!不足しがちなカルシウムを補えるおやつマフィン作りに挑戦!
作るだけでなく、冒頭には栄養士の仕事内容、日々の栄養バランスの重要性、そして給食で必ず出る牛乳がなぜ必要なのかといった具体的な講義も行われました。
調理では、たっぷりの小松菜に加えて、きくらげ、干しシイタケ、チーズといった栄養満点の食材を混ぜ込み、香りと風味豊かなマフィンを焼き上げました。参加した子どもたちは、普段なかなか口にしない食材に触れながら、楽しみながら食育を学びました。
- 子どもの分野 担当:児童学科 市川智之講師
『あかちゃんは宝物』最先端のプログラミングで動くリアルケアベビーで保育体験に挑戦!
保育士として赤ちゃんのお世話をしよう!泣いているケアベビーはどうやったら泣き止むかな?おむつ?ミルク?
エプロン姿の子どもたちは、保育士になりきり赤ちゃんのお世話に挑戦しました。泣き出した赤ちゃんをあやしてミルクをあげたり、おむつを替えたりしながら、寄り添って関わる難しさを体験しました。参加者からは「赤ちゃんが笑うと嬉しかった」「おむつを替えるのが難しかった」などの声が聞かれました。
- 福祉の分野 担当:社会福祉学科 薬師寺明子教授
『ソーシャルワーカー体験』さまざまなところで活躍しているソーシャルワーカーになって、アセスメントにチャレンジ!
今回も洋服の青山様より子どもサイズのスーツをお借りし、子どもたちはスーツを着用し、ソーシャルワーカー体験を行いました。
学生スタッフが相談に来た方となり、ソーシャルワーカー役の子どもたちは、相談者本人やその周りの情報を聞き取りながらアセスメントシートを記入しました。普段着る機会のないスーツに身を包んだ子どもたちは真剣に取り組んでいました。
- 働くことの学び
それぞれの仕事を終えた子どもたちに、給料として本学専用通貨の「1,500ミマ」が支給され、本学社会福祉学科の学生が、障がい者福祉事業所の活動支援として開いているSmile Company(すまいる かんぱにー)が開店。
子どもたちはこの通貨を使って、お菓子、アクセサリーなどの手作り雑貨を購入。「お金を稼ぐことの大変さ」を実感するとともに、自分が社会の一員として働くことの喜びを感じている様子でした。
参加した保護者からは、「体験を通じて学ぶことで、子どもたちの心に深く響く内容だった」との声が寄せられました。
地域に開かれた大学として、美作大学は今後も、子どもから大人まで誰もが参加できるような、学びの機会を提供していきます。
美作大学公開講座は、美作大学と美作大学短期大学部が、地域に開かれた大学をめざして、どなたでも受講できる講座を開催しています。
申込は随時受け付けていますので、市民のみなさま、是非ご参加ください。