9月9日(土曜)、2023年度公開講座プログラムの一つ、「キッズプロフェッショナルへの道」を小学生を対象に開講し、小学校4~6年の親子12組が楽しみながら社会の仕組みなどを学びました。
この取り組みは、子どもたちに本学が養成している「食・子ども・福祉」分野の専門職を体験していただくことで、それぞれの職業に興味を持ってもらう、また、働くことで給料が出る仕組みを知ってもらうなど社会勉強の場づくりとして開催したもので、今年度が初開催となります。
当日は、各分野の担当教員やスタッフの学生がサポートを行い、参加者は活き活きとした様子で初めてのお仕事体験を楽しんでいました。
【各分野の職業体験の様子】
- 食の分野 担当:桑守正範栄養学科教授
タイトル:『食は化学だ』トクホってキくの?白衣を着て専門機器を使用し、お茶に含まれている「カテキン」を測定!
市販のお茶などに含まれるカテキン量を専門的な機材を使用して計測し、様々な飲料に含まれるカテキン量を比較しました。
体験は普段学生が授業で使用している実験室で行われ、参加者は白衣を着用しオートピペットなどの専門的機器を使用しながら手順に沿って実験を進めていきました。
普段名前を耳にすることのない特殊な液体を使用し、色の変化などを見て「おーすごい!」と声を上げながら、真剣な眼差しで実験を行っていました。
- 子どもの分野 担当:薮田弘美児童学科准教授
タイトル:『あかちゃんは宝物』プログラミング可能な赤ちゃん型シミュレーター「リアルケアベビー」で保育体験に挑戦!
エプロン姿の子どもたちが保育士になりきり赤ちゃんの世話をしました。泣き出した赤ちゃんをあやしてミルクをあげたり、おむつを替えたりして、育児の難しさを体験しました。参加者は「赤ちゃんが笑うと嬉しかった。おもつを替えるのが難しかった」などと話していました。
また、薮田准教授が「幼児揺さぶられ症候群」を疑似体験できる「リアルケアシェイキングベビー」で乳児の身体の繊細さを説明し、参加者に「赤ちゃんを大事に扱ってもらいたい」と訴えかけました。
- 福祉の分野 担当:薬師寺明子社会福祉学科准教授
タイトル:『ソーシャルワーカー体験~チャレンジ!アセスメント~』保護者と一緒にソーシャルワーカーのお仕事を体験してみよう!
本取り組みを実施するにあたり、洋服の青山様より子ども用のスーツを貸していただきました。
参加者はお借りしたスーツを着てソーシャルワーカー体験を行いました。保護者やスタッフの学生がクライアント役となり、ソーシャルワーカー役の子どもたちは、本人や身の回りの情報を聞き取りながらアセスメントシートを記入していきました。また、アセスメントの中で用いられる『ジェノグラム(家庭関係図)』も作成しました。普段着る機会の無いスーツを身にまとい、キリっとした表情で真剣に取り組んでいました。
三つの仕事を終えた子どもたちは、給料として手渡された専用通貨「ミマ」を手に、学生が定員を務めるお店で、お菓子やケーキ、アクセサリーなどの手作り雑貨を買い求めました。
体験を終え、子どもたちからは「小学校の授業では体験できない内容で、とても楽しかった」「今まで知らなかった職業を知ることができたので良かった」、保護者からは「こんなに集中している子どもの姿を見るのは初めて」「一歩踏み込んだ専門的な内容で、親の立場でも勉強になる内容だった」と好評をいただきました。
美作大学公開講座は、美作大学と美作大学短期大学部が、地域に開かれた大学をめざして、どなたでも受講できる講座を開催しています。
申込は随時受け付けていますので、市民のみなさま、是非ご参加ください。