「きんちゃい みまさかれっじ」でパラスポーツ体験!公開講座(令和4年度第5回)を開催!
2022年12月13日 公開講座
11月12日(土曜)、令和4年度公開講座『SDGsってなに?~食と子どもと福祉の分野で考える~』の第5回が開催されました。
今回は、知的障がいのある方を大学に招いて講義を受けてもらう「きんちゃいみまさかれっじ」を理解してもらうことを目的に公開講座として開講しました。
知的障がいのある方が大学で講義を受ける取り組みを「オープンカレッジ」といい、本学では「きんちゃい みまさかれっじ」と称して2015年度から学生主体で実施しています。講義や演習を知的障がいのある方に分かりやすい表現にするなど工夫したものを提供し、学んでいただきます。科目設定から講師依頼、当日参加者へ支援を行うサポーターや運営するスタッフなど、すべて薬師寺ゼミの学生(3年生9名、4年生6名)が行います。
今回は「パラスポーツ」をテーマに講義と実技を行い、知的障がいのある方3名と、一般の方(午前は5名、午後は4名)が参加しました。
午前の部では、岡山県障害者スポーツ協会の泉水弘美さんを講師にお招きし、「障がい者スポーツ(パラスポーツ)」について学びました。
パラスポーツとは、障がいのある方が行っているスポーツの総称で、一般の競技規則や用具を一部変更または工夫し、障がいの種類や程度に応じたものや、障がい者も健常者も一緒にゲームができるものなど、さまざまな競技があります。
泉水先生からは、パラスポーツの歴史や、パラリンピックの競技についての紹介がありました。また、通常の競技からパラスポーツ用に工夫されている点等について、実際の競技写真を見ながらわかりやすくご説明いただきました。
午後からは、岡山県障害者スポーツ協会の姫野厚志さんと吉田義則さんが講師に加わり、パラスポーツの実技が行われました。
今回は「ゴールボール」と「フライングディスク」を体験しました。
ゴールボールとは、視覚障がいのある選手がプレーする競技で、1チーム3人の選手が鈴の入ったボールを転がすように投げ合って、味方ゴールを守りながら、相手ゴールにボールを入れて得点を競う競技で、パラリンピックの種目にもなっています。
コート上の選手は3人で、選手は障がいの程度に関わらず、「アイシェード」と呼ばれる目隠しを装着し、全盲状態でプレーします。
参加者は耳を澄ませてボールの場所を予測して動いていましたが、なかなかボールを止められず、音だけで場所を判断することの難しさを体験しました。
フライングディスクとは、プラスチック製の円盤(ディスク)を投げて競う、シンプルなスポーツで、全国障害者スポーツ大会の正式競技の一つです。
競技には大きく分けて「アキュラシー競技」と「ディスタンス競技」の2つがあります。今回は、アキュラシーゴール(内径 91.5cm)に向かってディスクを 投げて、通過した回数を競いました。
参加者は、最初はまっすぐ投げることに苦労していましたが、皆で練習を行い、見事ゴールの間にディスクを通していました。
- 参加者の感想
「オリンピックはテレビで見ていましたが、パラリンピックは見たことが無かったので、これだけ沢山のスポーツがあることに驚きました」
「毎回“きんちゃい みまさかれっじ”を楽しみに参加しています。パラスポーツ体験は初めてで最初は少し難しかったですが、楽しかったです。次回も参加したいです」
美作大学公開講座は、美作大学と美作大学短期大学部が、地域に開かれた大学をめざして、どなたでも受講できる講座を開催しています。
申込は随時受け付けていますので、市民のみなさま、是非ご参加ください。
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