10月29日(土曜)、令和4年度公開講座『SDGsってなに?~食と子どもと福祉の分野で考える~』の第3回が開催され、地域住民の方12名が受講しました。
今回は、大学食物学科の渡邉理江准教授が講師を担当し、「食品由来抗酸化物と健康寿命-生活習慣病予防」をテーマに講義を行いました。
まず渡邉先生は、健康寿命と生活習慣病の関係を話し、健康寿命を延ばすことで、医療費や介護保険料等の社会保障関係費の負担減少につながることを説明しました。
また、健康寿命の延伸のために生活習慣病予防は1つの重要なポイントであるとし、生活習慣病と関係の深い「生体の酸化」についての話題では、人体が栄養素を代謝してエネルギーを産出する際に「活性酸素」が発生し、さらに体外の環境や生活習慣として「喫煙」「ストレス」「多量のアルコール」「油の多い食事や過食」等でも活性酸素が過剰に増え、こういった過剰な活性酸素が、酸化ストレスとして生体を酸化させ身体の変調や生活習慣病につながることを強調説明しました。
その他、酸化ストレスと高血糖の関係性や酸化の要因となる「AGEs」についても説明がありました。
酸化ストレスを減らす工夫として、「食事はよく噛んでゆっくり食べ、腹八分目に」「食物繊維を多く含む野菜・きのこ類等を最初に食べる」「食後1時間のタイミングで軽い運動をする」等をアドバイスし、「バランスの取れた食生活と適度な運動・ストレス発散を心がけた生活習慣を心がけましょう」と呼びかけました。
質疑応答では、参加者より普段の食生活上での疑問点等多くの質問があり、渡邉先生は丁寧に答えていました。
- 参加者の感想
「日常生活に役立つ内容でとても参考になりました」
「なんとなく知っている内容でしたが、具体的な仕組みがわかり勉強になりました」
「健康寿命の大切さがよくわかりました。食生活をもう少し見直してみようと思います」
美作大学公開講座は、美作大学と美作大学短期大学部が、地域に開かれた大学をめざして、どなたでも受講できる講座を開催しています。
申込は随時受け付けていますので、市民のみなさま、是非ご参加ください。
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