日本語を通じた交流活動~国際交流基金主催「日本語パートナーズ」派遣事業報告会~
2019年05月31日 イベント
4月22日(月曜)、国際交流基金主催の「日本語パートナーズ」派遣事業でベトナムを訪問した学生による報告会が本学にて開催されました。
この事業では、本学の大学生6名からなる訪問団が、2月24日から3月3日までの8日間にわたってベトナムを訪問し、現地の日本語を学ぶ高校生や大学生と交流活動を行ってきました。
はじめに国際交流基金アジアセンター職員の榛澤 周一氏より
「この事業は2014年から始まり5年目を迎えます、以前まで国際交流は熱心な方のみが行っていました。しかし、現在は幅広い方の参加があります。人と人との交流が国のイメ―ジを超えていくものだと思います。これからもアジア諸国の交流を行い、日本も含めて発展させていきたい。」などとお話がありました。
次に桐生和幸副学長より
「本学は地域の暮らしを支える人材を養成する大学であり、国際交流を通じて、幅広い範囲で物事を見て、自分たちの足元のことを考えられる人材を育成したい。また、いろいろな経験を積んで、地元で就職し還元できる力をつけてもらいたい。」などと話がありました。
次に国際交流基金アジアセンター職員の大須賀翔哉氏より「日本語パートナーズ」派遣事業についての概要の説明と、今回の派遣の趣旨についての説明が行われました。
学生の活動報告では、現地の子どもたちに行う授業内容について最初は不安がありましたが、メンバー一人ひとりの個性を活かした体験型の授業を目指し、特技である沖縄の三線(さんしん)、少林寺拳法、書道などを取り入れたこと等、工夫したことや、子どもたちとの触れ合いの中で心が通じ合い、忘れない体験となったことなどを報告しました。
活動についての感想では
「インターネットで調べたこととは違うベトナムをみることができました。最初は怖いイメージを持っていましたが、ベトナム語を話せない私達にとても優しく親切にしていただき、イメージが変わりました。インターネット等の情報だけをうのみにしての先入観だけで捉えるのではなく、実際に体験しないとわからないことがあることを実感しました。」
「日本の硬貨に描かれている絵柄について答えられず、自分の日本についての知識の薄さを感じましたし、普段目にしているものでも、国が違えばそこから学び合う事ができることを知りました。」
「日本にとっての当たり前は、ベトナムにとっては当たり前ではなく、文化も違えば考え方も違います。しかし、共通していたのは、人と人とが気持ちを伝え合いたいという思いや、何かを達成して喜びを分かち合いたいといった気持ちは一緒だということでした。」
などと、研修を通じて、かけがえのない体験や学びがあったことを真剣に語りました。
以下、参加した6名の学生
山﨑美咲さん(食物学科3年/高知県須崎高出身)
新門紀乃さん(食物学科3年/沖縄県那覇高出身)
礒田詩織さん(児童学科3年/岡山県勝山高出身)
上村知美さん(児童学科3年/岡山県林野高出身)
安藤海咲さん(社会福祉学科3年/岡山県津山東高出身)
齋藤優香さん(社会福祉学科3年/広島県沼田高出身)