企業連携
美作大学では、地域企業との連携を積極的に行い、大学で生み出された知見を地域社会に還元し、その発展と活性に寄与しています。
地元スーパーマーケットとの「食育弁当」共同開発
地域の皆さんに食事の大切さにもっと興味を持ってもらいたい
「地域の皆さんにバランスの良いものを食べていただきたい。」「普段食べるお弁当を通じて、地域の皆さんに『毎日の食』に対する意識を高めていただきたい。」そんな思いから始まったプロジェクトから、食物学科人見哲子准教授の研究室と地元企業の共同開発弁当が生まれました。
このプロジェクトは2003年からスタートし、第1弾~16弾まで大学食物学科が担当し、第17弾からは短大栄養学科が共同開発を行っています。
開発にあたっては、季節や流行、ターゲットとなる客層の好みや傾向などを勘案して、手に取ってもらえるような、何回も食べてもらえるような組み合わせを考えます。さらに、栄養バランスやカロリー、お弁当の種類、盛り付け方、価格などいろいろな事を考えて試作をしていきます。さらに、店頭販売時に掲げるPOPやキャンペーンの内容など、お弁当そのもの以外の部分でも幅広い事柄について企業の担当者と一緒にまとめていきます。
基本的に先生は大まかな方向性だけを決めて、その後は学生が自主的に進めます。共同商品開発という、バイトとは違った形で社会人と直接やり取りしたり、販売キャンペーンで実際のお客さんと直に接したりすることは、将来食の専門職として従事する際に役立ちます。
こうして作られたお弁当は津山市を中心に岡山県や鳥取県などに展開している店舗にて販売され、毎回地域の皆さんに喜んでいただいています。この思いが実って、毎年開催される全国お弁当・お惣菜大賞では、過去5作品が最優秀賞や優秀賞に輝いています。
過去の受賞製品
2018年 入選(ヘルシー部門)
からだ想いのごちそう弁当~鯖のマリネとレンコン団子~
2017年 最優秀賞(ヘルシー部門)
秋薫る 30品目の色とり鶏 Bento
2016年 優秀賞(ヘルシー部門)
かみかみサラダと塩麹鶏のオーブン焼Bento
2015年 最優秀賞(寿司部門)
20品目の華咲きちらし弁当
2014年 大賞(ヘルシー部門)
さんま竜田の彩食健美弁当
<共同開発食育弁当に関する記事は以下(抜粋)>
- 2016年 『秋薫る 30品目の色とり鶏 Bento』
https://mimasaka.jp/undergraduate/food-field/food-science/topics/undergraduate133/ - 2017年 『カラダ想いのごちそう弁当~ 鯖マリネとレンコン団子~』
https://mimasaka.jp/undergraduate/food-field/food-science/topics/12/ - 2018年 『黒酢玉ねぎソースの鶏南蛮べんとう』
https://mimasaka.jp/undergraduate/food-field/food-science/topics/180908_marui_bento14/ - 2019年 『20種野菜の大豆バーグ弁当』
https://mimasaka.jp/undergraduate/food-field/food-science/topics/190413_marui_bento15/ - 2020年 『5種類の緑黄色野菜弁当』
https://mimasaka.jp/undergraduate/food-field/nutrition-science/topics/art4802/
現代玩具博物館・オルゴール夢館(美作市)との玩具の共同開発
2014年より短期大学部幼児教育学科の中田稔教授は、現代玩具博物館・オルゴール夢館と玩具の共同開発を行なっています。
林野率が70%と言われる岡山県北部のスギやヒノキを有効に活用し、幼児向けや高齢者向けの木製玩具の開発に取り組んでいます。
本研究開発は、岡山県公共空間木質化促進支援事業の助成を受けています。(2020年を除く)
2014-2015年 うつわ型木製玩具
遊び方を規定せず、子どもたちの自由な発想や創造力で遊べるうつわ型の木製玩具
2016年 木製スロープ
うつわ型木製玩具や木製ボールなどを転がして遊ぶ木製スロープで、転がしたものが戻ってくるように2段構造になっているのが特徴。
2017年 木製石ころ積み木
子どもたちが自由に積んだり並べたりして遊べる石ころのような積み木。ヒノキ材、スギ材を各9種類の形や大きさに加工し、それぞれ20個ずつ計360個の積み木に仕上げた。
2018年 石ころ積み木CORON
石ころ積み木の形を修正し、スギ材の柔らかい質感と木目を生かし9種類各22個計198個を1セットにして3セットを制作。
2019年 木製リラクゼーション玩具
専攻科の若林美佐子准教授も研究開発に加わり、要介護度に応じて活用できる高齢者向けの木製玩具を4種類制作した。
升ますパズル
木もく玉手箱
わくわく宝船
なでなでいい子
2020年 木製リラクゼーション玩具「なでなでいい子Ⅱ」
「なでなでいい子」を改良。中を空洞にして軽量化を図るとともに、空洞部分に砂利を入れ、癒しの音も楽しめるようにした。