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2023年度卒業式 学長式辞

2024年03月25日 お知らせ

卒業式の様子

 

皆様の卒業式にあたって(式辞)

 

本日、美作大学216名、美作大学短期大学部73名、短期大学部専攻科介護福祉専攻12名並びに美作大学大学院修士課程3名の合計292名の皆さんに卒業証書、修了証書、学位記を授与しました。

美作大学、美作大学短期大学部を代表して心よりお祝い申し上げたいと思います。

 

本日は、卒業生のご家族の皆様、たくさんご参列いただいています。またYoutubeでご自宅でご覧になっている方も居られるかと思います。立派に学問を修められ、成長された姿を目の当たりにされ感慨もひとしおのことと思います。ご家族の皆様にはあらためて心よりお慶びを申し上げたいと思います。

 

さて、皆さんは卒業にあたって、学生生活を振り返ってみた時、本学は他大学とは一味違っていると感じていませんでしょうか。私も三十一年間本学で教育研究に携わってきましたが、他の大学とは全く異なる魅力があると感じてきました。

自分の在籍する大学の満足度を学生自身が評価するサイトを見たことがあります。本学の学生は三つの項目で満足度が高く、しかもその3項目の満足度はどれも圧倒的なもので、全国のトップといって過言ではありませんでした。そしてその3項目のすべてが私の感じている本学の魅力と全く一致していました。満足度の高かった3つの項目を紹介します。

①「講義・授業」、②「就職」、③「学生生活」、以上の3つでした。

書き込みを見ると、「大学で勉強をしたいと思っている方にはいい大学だと思います」「とにかく周りを見れば勉強している人がいるので自分もやらなくてはと思える環境です」「クラス全体も仲良く、担任との距離も近い、田舎ならではなのかなぁと思う」「資格をとったりするには不便ではない。遊ぶこと以外は不便ではない。」「友人もできやすくお互いに勉強しやすい。入学してすぐに打ち解けやすい雰囲気だと思う」さあ、皆さんどうでしょうか。これはもう深く頷くしかない、と思います。

 

「教育のみまさか」「就職のみまさか」は、十分実感されていると思いますので今さら、お話しする必要はないと思います。ただ一言言えば、国家試験の合格率の高さは群を抜いており、皆さんも本当によく頑張りました。そして地元への就職や専門職への就職など入学時の夢を、多く学生が叶えることができたと思います。

「学生生活」はどうでしょう。オリエンテーションセミナーから始まって、七夕浴衣登校、白梅祭(大学祭)、ハロウィンのイベントはもとよりですが、サークル、クラブ活動や研究室でのゼミ活動の活発さ、特に地域での学びなどは、他大学には見られない規模で行われています。これは自主、自立の精神が本学には脈々と受け継がれていることで培われた、これも教育力とも言える大切な現場、臨地における学習です。

教育と就職、そして学生生活、この3つはそれぞれが繋がりあって大学生活を豊かに価値あるものにしています。どれ一つとして欠かせないものなのです。

本学の学生の持つ学ぶ姿勢、何事にも挑戦しようとする姿勢、そして学生同士の連帯感、加えて学生と教職員との一体感は、本学の誇りです。美作大学のこの姿を見たある大学の学長は「鳥肌が立つほどだ」と、不思議な表現ではありますが褒めてくれました。この言葉は私には絶賛に聞こえ、強い誇りを感じました。これが「みまさかの教育」の源だと思っています。

 

最後になりますが、卒業にあたって皆さんに将来に向けたメッセージをお伝えしたいと思います。それは、本学での学びをもとに、広い視野、人類的な視野をもって人生を歩んでほしいということです。人類の歴史を振り返ってみれば、そもそも大学や短大は、人々に物心両面の豊かさをもたらし、人類の進歩発展のために大きな役割を果たしてきました。

しかも皆さんが生きて行くこれからの人類社会は順風満帆かというと、必ずしもそうではないだろうと多くの人々は指摘しています。食と子ども、福祉の分野でも例外ではありません。多くの解決しなければならない問題に私たちは直面していることを、あなた達も知っています。皆さんには、未来を展望し課題の解決に取り組み、新しい社会を築いて欲しいと思います。

卒業生が各地で活躍している話を頻繁に耳にします。卒業生の評価はすこぶる高い。本学で培った専門性と使命感、そして広い視野、これを「つぼみ」とすれば、それが社会に出て確実に咲きほこっていることを教えてくれます。これこそ、白梅魂であり、本学の教育であり、私たちにとっての誇りでもあります。

 

本学での学びを基礎として、土台として、地域の暮らしのために、その人生のスタートを切ろうとしている皆さん。あなたたちへの社会の期待は大きいものがあります。そのことを肝に銘じて、各地で白梅の花を咲かせていただきたい、これが私たちの願いです。皆さんの今後のご活躍とご健闘を切に期待しております。以上をもちまして、式辞とさせていただきます。

 

 

2024年3月20日

美作大学 美作大学短期大学部

学長 鵜﨑 実