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本学における新型コロナウイルス感染防止対策について 第2報

2020年04月13日 お知らせ

新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの学生を預かり、育て、社会に送り出すことを本務とする大学、短大の教育にも大きな影響を与えています。

本学には、学生と職員をあわせて1300人ほどが在籍しています。また本学スポーツセンターほか諸企画への市民参加、大学図書館の市民利用、大学施設貸し出しによる学外諸団体の研修、講演、勉強会など様々な形で、美作地域の皆さんがキャンパスに足を運んでおられます。それだけに、新型コロナウイルスの感染が大都市圏を中心に拡大する中、地方にある本学においても大学運営や教育研究活動に慎重にあたることが求められています。

現段階で新型コロナウイルス感染防止対策として既に実施されている事柄、今後の授業等での感染防止対策、来学される方への対応などについて、開示いたします。

【本学の感染防止対策のもとになる政府の通知等】

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議では、感染防止対策をとるにあたり地域区分の考えを示しています。感染の状況により4月1日には地域3区分の名称と定義を発表しました

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf

  • ①感染拡大警戒地域
  • ②感染確認地域
  • ③感染未確認地域

この分類において、今日現在、本学の立地する津山市は③に該当します。また岡山県南は②に該当します。専門家会議の考え方と文部科学省高等教育局長からの通知(3月21日付)https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000004520_4.pdf に基づいて、本学は新型コロナウイルス感染防止策と新年度の教育研究業務に取り組むことを基本としています。

また本学は、大学・短大の規模が必ずしも大きくなく、学生の身近で担任、学科教員、学生課職員、健康保健センター職員等が見守る、いわゆる“面倒見の良さ”が発揮できますので、学生一人ひとりについて、体調、感染地域への訪問滞在履歴等の把握など、本学の強みを生かした感染防止策を実施し、指導にあたります。

新型コロナウイルス感染防止の取り組み方針

感染拡大防止は、教職員、学生等、大学関係者全体で取り組む必要があります。

  • 1)学内へのウイルス持ち込みを防ぐこと、
  • 2)感染拡大の可能性(クラスターとなる状況)を防ぐこと

を対策の中心と捉えています。

1. 本学へのウイルス侵入の阻止(水際防御)

ウイルスの侵入経路として、

  • 1)感染拡大警戒地域に出かけて現地の人物と接触
  • 2)感染拡大警戒地域から津山周辺に来た人物と接触

を想定しています。

2)について具体的には、

  • 大都市圏を含む警戒地域の大学から津山に帰省した方との接触
  • アルバイトや課外活動などで不特定多数の方との接触

の可能性を考えています。

なお、本学の学生は、ほとんどが感染拡大警戒地域ではないところに帰省しています(感染拡大警戒地域に帰省する学生は10名以下)。

以下のように、上記接触(過去14日内における接触)の可能性の有無を調査し、把握の上、該当者には指導を行います。以下の対策は、既に実施済みあるいは現在進捗中のものです。

  • 3月末時点で、感染拡大警戒地域の訪問並びに滞在自粛を要請
    • (学生へ)3大都市圏を含む感染警戒地域へ出掛けないよう自粛を指示
      (➡本指示前に訪問・滞在した学生には大学への報告を求めています)
    • (職員へ)3大都市圏を含む感染警戒地域へ出掛けないよう指示。やむをえない事情がある場合には、大学へ申し出るよう指示
  • 上記の接触の有無についての調査
    • 過去14日内に、上記接触の有無があったかどうかを全員から調査
    • 該当の者(有とする者)にヒアリングを実施
      (➡新入生への調査並びにヒアリングは既に実施済み)
  • 上記接触者への対応
    • ヒアリングの結果、感染リスクが否定できないと判断された場合は、14日間、自宅等で待機させる。
    • 3密の回避の徹底とともに体温など健康状況を日々に大学に報告(義務)
    • 附属幼稚園への出入りの禁止並びにアルバイト等行わないよう指示。
    対象者に関する情報については、職員管理部署並びに学生指導の担当者間で共有します。
  • 感染拡大警戒地域(緊急事態宣言発令している都道府県+α)への出張、訪問、滞在の禁止
    • 地域への出張並びに不要不急な訪問、滞在について原則禁止
    • やむをえない事情による訪問、滞在については申請の上、許可を得ること
      (職員は総務課へ、学生は学生課へ)
2. 感染防止対策の基本事項「3密」が重なる環境の排除の徹底(感染拡大阻止)

クラスター感染が発生しないように日常的に「3密(密閉、密集、密接)」状態が重ならないよう徹底します。

  • 授業、講義等は3密が重ならないよう教室環境下で実施
  • 学生の学生活動・学生生活全般にわたり3密を避けるよう指導
    (活動制限、休止も含む)
  • 職員の業務環境が3密とならないようにする
  • 3密につながる本学施設の学生、学外者等の利用制限、利用休止
3. 特に、授業(講義)等における新型コロナウイルス対策について

次の対策を講じます。

  • 換気の徹底:窓の開放、45分程度で休憩換気する
  • 教室内密集の回避:大教室利用、座席間隔をとる
  • 近距離での会話や発話をさせない
  • マスク着用の上、マイク使用
  • 使用マイクや教卓、ドアのノブの消毒
  • 学生のマスク着用
    (なお、マスクを確保できない学生は、申し出てください。大学から支給します)
  • 教員の体調が不良(発熱等)の時は休講とする
  • 体調不良の学生には、無理をしないよう促すこと
    (公欠を認める場合がある。学生に教務課へ届け出るよう指導する)
  • 休んだ学生にレポート提出等、柔軟な対応をすること
  • 実習等や学生等が多数集まる会合等では、検温(レーザー体温計)を実施(入学式で実施済み)。
4. 学生、職員の健康管理の徹底

本学は、栄養士、管理栄養士、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、社会福祉士、介護福祉士などの資格免許の取得を通して病院や保育園や福祉施設等各種施設、小学校、幼稚園などの学校、自治体、一般企業など多くの人と関わる職場へ就職しています。学生たちは、今回の事態を前に、感染症や感染防止の知識を十分に学ぶ必要があり、健康状態の確認、体調の悪い時の対処などを自らも実行する必要があります。

学生、職員に次のことを指示しています。

  • 健康状態(発熱、咳、喉の痛み、味覚・臭覚異常等)の確認
    学生に対しては、主として WebClass システムを使って毎日の健康状態の確認を行ないます。
  • こまめな手洗い、消毒、うがい、換気、咳エチケットなどの徹底
  • 発熱等の風邪の症状が見られた場合、その他体調不良の場合は、大学に連絡の上、自宅等で休養し、必要な場合は医療機関で診断を受けること。
  • 「風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている」、「強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある」場合は、「帰国者・接触者相談センター(居住地の保健所)」に相談の上、必ず医療機関で診断を受けること。
5. 学外からの来学について
  • 体調不良(発熱、咳等)の方の来学はご遠慮ください。
  • 来学の折には、マスク等の着用をおねがいします。
  • 大学施設の学外団体等への貸し出しは、しばらく中止します。
  • 大学図書館の学外者の利用を、しばらく中止します。
6. 以下の学生活動について当面の間、活動休止します
  • スポーツ系クラブサークルの一部
  • スポーツセンター教室 その他、
    • 密なる空間となるクラブサークル室や学内スポーツジム室等の使用禁止
    • 津山市内での対人接触のあるアルバイトの自粛を要請します
7. 本学における休校等の検討

今後、津山周辺の感染の拡大状況によっては、休校を検討することになりますが、その際には感染発生状況を確認の上、判断いたします。また、学内で感染があった場合は、文部科学省高等教育局からの通知にしたがい、県へ報告し相談協議の上、対応を決定することになっています。その場合、濃厚接触者の調査や濃厚接触者の14日間の経過観察等が課せられますので、休校が必要となるものと思われます。

8. 最後に

ここに開示した「本学における新型コロナウイルス感染防止対策について」は、今後、美作地域での感染状況の変化や、現在進行中の感染防止対策の進捗状況、さらに現在検討している新たな具体的な感染防止策が決まり次第、更新しますので、ご承知おきください。

美作大学・美作大学短期大学部
学長 鵜﨑 実