8月8日(金曜)、食物学科・児童学科・社会福祉学科で教職を目指し、教育実習を控えた3年生 約100名を対象に、岡山県教育庁教職員課の青山敏之氏による教員のコンプライアンスについての講演会が開催されました。
講演に先立ち、児童学科の井上功太郎先生より、教員は高い倫理観、責任感、規範意識を備えているという社会からの期待に応えるべき立場であるという基本姿勢が示されました。
- 「信頼される教員」になるために
青山氏は、講演の冒頭で「信頼される教員」になるための基盤を築くことの重要性を語りかけました。教員という仕事は、子どもたちや保護者、地域社会からの信頼があって初めて成り立つもの。この信頼こそが教育活動の土台となっていきます 。
- 守るべき規範と、その先にある「やりがい」
講演では、教員として求められる服務規律について具体的な説明がありました。職務上の義務はもちろんのこと、教員という身分にある限り守るべき「信用失墜行為の禁止」などの身分上の義務についても触れ、教員として社会的な規範を守ることの大切さが強調されました 。
また、不祥事防止のためには、教員一人ひとりが高い意識を持つことが不可欠であることや、児童生徒を守るために岡山県教育委員会が定めている「5つの禁止行為」も紹介されました。これらは、教員として子どもたちと向き合う上で、常に心に留めておくべき大切なルールです 。
規範の話もありましたが、青山氏は講演を通じて、教員という仕事の魅力も伝えてくれました。先輩教員からのメッセージ動画では、教員になったきっかけや、やりがい、そして教員を目指す皆さんへのエールが送られました 。
- 仲間との絆が、未来の自分を支える力になる
講演で特に印象的だったのは、コンプライアンス研修の持つもう一つの側面についての話です。それは、研修を通じて職場の「同僚性」が高まるということです 。一つのテーマについて語り合うことで、仲間との理解が深まり、お互いに声をかけ合い、支え合える関係が築かれます。この強固な同僚性こそが、不祥事を未然に防ぐだけでなく、皆さんの教員生活をより豊かにし、風通しの良い職場づくりに繋がるのです 。
青山氏は最後に、教員を目指す皆さんへ向け、「いろいろな人と対話すること」「いろいろなことにチャレンジすること」をメッセージとして贈りました 。経験したことは、やがて自分の言葉で語れるようになり、失敗さえも最高の学びのネタになると激励しました 。
この講演は、教員という職業の重みと同時に、その先にある大きなやりがいを気づかせてくれました。
教育実習は、学生の皆さんが「信頼される教員」としての一歩を踏み出す大切な機会です。この講演で得た学びを胸に、自信を持って子どもたちと向き合い、未来の教員としての第一歩を踏み出していきましょう!