1年次合同セミナーで金融・防犯・性被害防止について学ぶ
2024年08月23日 イベント
8月8日(木曜)、1年次合同セミナーを開催し、「金融講座」「自分の身を守る(防犯・薬物防止面)」「性的虐待や性暴力から身を守る」の3テーマについて外部講師をお招きして講演会を行いました。
1年次セミナーは、大学・短大の1年生全員と編入生の一部を対象として、年間を通じて開講される科目で、5〜10人程度の少人数のグループに分かれ、それぞれの担当教員のもと、大学・短大の学びの進め方やレポートの書き方、プレゼンテーションの方法などを学んでいます。
1年次合同セミナーは、若者が狙われかねないトラブル等を避けられる知識・力を得てもらうことを目的に、全学科合同で毎年開催しています。
「金融講座」では津山信用金庫の小賀義之事業所応援部長を講師にお招きし、「大学生のための金融リテラシー講座」と題してご講演いただきました。
成年年齢の引き下げにより18歳からクレジットカードの契約が可能になったことを踏まえて、学生たちが巻き込まれる可能性がある詐欺や多重債務、連帯保証人等のお金のトラブルについて事例を紹介しながらお話しいただきました。
「自分の身を守る(防犯・薬物防止面)」では、岡山県警少年サポートセンターの方にお越しいただき、大学・短大生活を始めたばかりの新入生が犯罪や薬物のトラブルに巻き込まれたりしないよう、危険ドラッグや薬品の過剰摂取(オーバードーズ)の危険性と身近なところから手に入ってしまう恐ろしさについてご講義いただきました。
「性的虐待や性暴力から身を守る」では、岡山県人権政策審議会委員の市場恵子氏にお越し頂き、ご講演いただきました。
市場氏は岡山市を中心に、大学や看護専門学校などで社会心理学、人間関係論、家族関係論、ジェンダー論などの非常勤講師を歴任されていると同時に、岡山県人権政策審議会委員、NPO法人子どもシェルター「モモ」理事、岡山市保健所「出前」性教育講師なども務められており、岡山県内外で講演や研修の講師などを多数務められています。
本学の1年次合同セミナーでは、2020年度以降、5年連続で市場先生に講師をお願いしてきました。また、女性ボランティア組織の国際ソロプチミスト津山より本講演へのご後援をいただいています。
夏季休業に入り、旅行や交流、イベントなどが増える前に、様々なトラブルに巻き込まれないよう、「デートDV(親密な間柄で起きる暴力)」「ハラスメント」「性暴力」という、直接向き合うことを避けがちなテーマについてお話しいただきました。
市場氏は「誰もが安心して自由に生きる権利があります」「悩んだときはひとりで抱え込まないで、誰かに聴いてもらおう」と呼びかけ、学生たちは自分が被害者や加害者になることを防ぐため真剣に講義を受けていました。