~持続可能な地方創生を目指して~本学客員教授 尾﨑正直氏が『地方創生』をテーマに講演
2020年12月01日 イベント
11月29日(日曜)、今年度より本学客員教授に就任した前高知県知事の尾﨑正直氏による、『地方創生』をテーマにした講演が開催されました。
この講演は、地方自治のスペシャリストである客員教授をゲストティーチャーとしてお招きし、一般教養科目『現代生活論』並びに美作地域人材育成プラットフォームの『地方創生論』連続講座を行っていただくものです。
この日は、今年度第1回目を尾﨑正直氏にご担当いただきました。
- 演題『持続可能な地方創生を目指して』
まず尾﨑氏は、「人口減少は大前提として考え、田舎ほど外へ打って出る必要がある」と述べ、尾﨑県政のキャッチフレーズにしてきた、県外・海外からの外貨獲得のための「地産外商」について、「ないものねだりをせず、自らが持てる強みを生かす」とし、「各分野で地産外商を前進させることで県外観光客・移住者も大幅に増加した」と成果を話されました。
また、「地方創生は一過性の成功事例を言うものではなく、持続的に成長し続ける地域づくりが目標」と強調し、事業の成功を持続可能にするシステム、地域経済全体を底上げするネットワーク、新たな事業を生み続けるプラットフォームの必要性を説明されました。
最後に、コロナ禍以前の問題として、先進国の中でも低成長の状況が続くこと、気候変動などによる災害の多発、そして、災害の脅威がさらに高まる可能性を指摘されました。また、持続可能な地方創生を成し遂げるためには、具体的な方策は地方それぞれが自ら考え、地方自らが実行する必要があり、そして、「事業者(住民)」「地方(市町村、県)」「国」の3者による連携が必要であると述べ、講演をしめくくりました。
講演の最後にはサプライズで高知県人会の学生より花束の贈呈を行いました。
次回は12月20日(日曜)、前京都府知事の山田啓二氏が「新しい地域の自治を目指して」を演題に講義を行います。