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「美味しさと健康」と題して、巷に溢れる健康食材について、科学の立場からそのウソ・ホントに迫る~美作大学公開講座 第5回(全5回)~

2018年10月23日イベント公開講座

10月20日(土曜)、『これからの「食」と「子ども」と「福祉」を考える』をテーマとして『美作大学公開講座(全5回)』の第5回を開催しました。

前回に続き、食物学科教授の納庄康晴先生が講師を担当されて、「美味しさと健康」のタイトルで実施しました。

 

写真:公開講座のプレゼンテーション。本日の内容

 

食品企業が何か問題を起こしたとなるとマスコミの格好のターゲットになります。

納庄先生は、その実際に起きた事例を挙げて、マスコミ報道と事実を検証し、本当にマスコミ報道による食品企業バッシングが消費者の為なのか?」という疑問を投げかけ、講義を進めていきました。

 

写真:熱心に講義をする納庄先生写真:公開講座のプレゼンテーション。怪しい?健康を謳った食品

 

また、色々存在する毒性物質のリスクを評価する方法としては、『リスク=ハザード(毒性)×暴露量(摂取量)』という考え方が一般的である。毒性が強い物質でも直ちにリスクが発生するのではなく、その暴露量(一度に摂取する量)が少なければ特に心配する必要はないことを分かりやすく解説し、リスクをゼロにすることは不可能であると強調しました。

特に日本人は毒性だけに注目し、マスコミも恐怖心をあおっているが、そもそも自然界には毒性を持つ物質は数多く存在し、天然物だから安全、化学品だから危険と考えるのは間違いであると話しました。

 

写真:公開講座のプレゼンテーション。はちみつも摂取の仕方で毒となる

 

2005年ごろから「狂った油」「食べるプラスチック」などと週刊誌などで大げさに書き立てられたマーガリンの「トランス脂肪酸」について、特に問題はないという日本の食品安全委員会の見解を詳しく解説し、「トランス脂肪酸」の表示や規制にメリットはなく、コストをかけで「まずい」ものを提供するのは食品メーカーとして本当に消費者の為になるのか?とご自身の経験の中で感じていた胸中を明かしました。

 

写真:公開講座のプレゼンテーション。トランス酸について

 

また、健康に良いと過剰にアピールする番組、逆に身体に悪いと恐怖感をあおることで悪徳商法につなげているようなことは科学者・研究者として許せないと力説しました。

 

写真:熱心に講義をする納庄先生

 

結論として、マスコミ報道の本質を見抜く知識を持つことが大切であり、また安易な健康法は鵜呑みにせず、体に良いからといって極端に摂取するのは身体に悪く、悪いといわれているものであっても、少しであれば気にする必要はないものもあり、体が欲しているものをバランスよく美味しく食べることが重要であると述べられた。

新しい切り口から「食品の安心・安全」を考えさせられる講義内容であったのでないでしょうか。

 

写真:公開講座のプレゼンテーション。有機農産物は安全?

 

今年度は、『これからの「食」と「子ども」と「福祉」を考える』をテーマとして全5回開講しました。

受講いただいた方は年齢や性別などさまざまでしたが、市民のみなさんに対して「専門職養成をしている美作大学で学生が学んでいる理論や知識、話題ををわかりやすく伝えることができた」と感じました。

美作大学公開講座は、美作大学と美作大学短期大学部が、地域に開かれた大学をめざして、どなたでも受講できる講座を毎年開催しています。

来年度もみなさんに楽しく学んでいただけるような講座を企画しますので、お楽しみに。

<2018年度公開講座詳細はこちら>

<第1回目の様子> <第2回目の様子> <第3回目の様子> <第4回目の様子>

 

写真:美作大学公開講座が岡山県生涯学習大学連携講座であることを示すポスター

 

なお、本学公開講座は「岡山県生涯学習大学連携講座」として開催しています。

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