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沖縄県人会『時をこえ』津山文化センターで上演~約200名が平和を考える~

2020年12月18日 沖縄県人会

12月13日(日曜)、本学沖縄県人会の1・2年生47人が、沖縄戦をテーマにした創作劇「時をこえ」を、津山文化センター(津山市山下)にて上演し、大学関係者、市民ら約200名に平和の尊さを訴えました。

 

ダンスシーン

 

本学には約100名の沖縄県出身者が在籍しており、この取り組みは、沖縄県出身の学生が、岡山で沖縄慰霊の日があまり知られていないことに驚き、多くの人々に「慰霊の日」を知ってもらい、平和の尊さを伝えようと2013年から毎年創作劇の上演をしています。

 

  劇の様子

 

例年は、慰霊の日(6月23日)に合わせて上演していましたが、今年は新型コロナの影響で12月に延期となりました。上演中止も検討しましたが、沖縄県人会の強い思いもあり、感染予防を徹底した上で上演することに決めました。

 

夏休みに帰省した際に「沖縄県平和祈念資料館」を訪ね、沖縄戦の生存者らの手記を読み、当時の写真や映像を見て台本作りを行いました。10月頃から授業の合間をぬって、始業前・昼休み・放課後と練習を重ね、本番に挑みました。

 

  劇の様子

 

ストーリーは、中学生の頃に戦争を体験したおばあさんの回想を中心に進みます。激しい爆撃から必死に逃げ回った経験、ひめゆり学徒隊の集団自決などを織り交ぜ、命の尊さを訴えました。劇の最後には、沖縄伝統芸能「エイサー」を全員で披露し、締めくくりました。

 

  劇の様子

 

戦争を経験してない学生たちが「世代を越えて語り継がねばならない」と戦争の悲惨さと平和の尊さを懸命に伝えようとする姿に、目頭を押さえる観客も多くいました。

 

エイサー踊りのシーン

 

6.23実行委員会リーダー 仲松恵那さん(食物学科2年/沖縄県北谷高出身)のコメント

「私たちは子どもの頃から、沖縄戦の悲惨さを繰り返し教わってきました。二度と戦争がないよう、多くの人と平和の大切さを共有したいと思い劇を創りました。また、県外で暮らしているからこそ、たくさんの人に沖縄戦について知ってほしいと気持ちを込めて演じました。この度の上演を支えてくださった皆様には大変感謝しています。」

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