美作大学ボランティアセンター「みまさか防災隊」、能登半島地震の被災地支援報告会を開催
2024年09月11日 みまさか防災隊 ボランティアセンター
9月9日(月曜)、ボランティアセンターの学生たちによって結成された「みまさか防災隊」のメンバー3名が、8月9日から12日にかけて、今年年始に発生した能登半島地震の被災地で支援活動を行いました。
みまさか防災隊は、防災士の資格を持つ学生たちで構成されており、今年7月に立ち上げられました。メンバーは8名で、地域に向けて防災の啓発活動を行っています。
学生たちは、被災した家屋の片付けや仕分け作業、ブロック塀の解体と運び出し、液状化した地面から床下の泥をかき出す作業など、さまざまな支援活動に従事しました。報告会では、実際の作業の様子を写真とともに説明し、参加者に被災地の現実を臨場感豊かに伝えました。
報告の中では、作業の困難さや現場で感じたことにも触れ、学生たちは厳しい環境での作業を通じて自然災害の恐ろしさを肌で感じたと話しました。
また、横倒しになったビルや倒壊した家屋など、まだ復興が進んでいない現地の生々しい状況が写真で紹介されると、聴講者は静かに驚き、息をのむようにその現実を見つめていました。
8カ月が経過した今でも、被災地には手つかずの場所が多く残っており、その現実に学生たちは強く心を動かされた様子でした。
今回の活動を通じて、学生たちは「自然災害の恐ろしさを実感し、私たちの現在の生活がどれほど恵まれているかを改めて感じた。困っている人々に手を差し伸べる存在でありたい」などと述べました。
また、現地で出会った住民からの「私たちは前を向いて進んでいます。被災地の現状を見ると、つい皆が暗い表情になってしまうこともありますが、一緒に前を向いてほしい」という言葉が、心に深く響いたと話しました。
報告会の終わりには、桐生学長から温かい激励の言葉が贈られました。学長は、学生たちの熱心な支援活動に対して感謝の気持ちを表し、その努力が地域社会にとってどれほど重要であるかを伝えました。
今回の活動を通じて、学生たちは被災地の方々の強い意志を感じ取り、今後の防災活動に向けた意識をさらに高めるものとなりました。