美作大学調理師会×津山市アーティスト太田氏×津山市和菓子店「くらや」、“森の芸術祭”お菓子開発プロジェクト始動!
2024年05月10日 美作大学調理師会
2024年9月28日~11月24日の期間、岡山県北を舞台に開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山」に向け、美作大学調理師会の学生が、同芸術祭参加アーティストの太田三郎氏と津山市の老舗和菓子店「くらや」とで、芸術祭で販売するお菓子共同開発プロジェクトが始動しました。
この取り組みは、太田氏が作品の一つとしてコンセプトを考案し、調理師会の学生がそのコンセプトに合わせたお菓子を開発するもので、この度は秋を代表する食べ物の一つである、柿の果肉がベースとなります。
また、太田氏は「種子」にまつわるアート作品を手がけてきた作家でもあることから、柿の種を入れたお菓子をコンセプトとし「生命の循環を象徴する種から、自然のサイクルについて思いを巡らせてほしい」と話されています。
4月11日(木曜)には本学内で試作会が開かれ、調理師会の学生、太田氏、くらやの稲葉伸次社長、同芸術祭実行委員(岡山県職員)らが参加しました。
この度学生が試作したお菓子は、渋抜きした果肉を煮詰めてペースト状にした柿ゼリーと、日本酒を使ったゼリーを二層にして、一目で分かるように透明な日本酒ゼリーの中に本物の柿の種を一粒入れました。
参加者は試食をし、「香りがよく美味しい」「日本酒と果肉の味がマッチしている」「難しいテーマだと思ったがよく考えられたお菓子だと思う」などの感想を言いながら味わっていました。
今後さらに改良を重ね、芸術祭で太田氏の作品展示場になる衆楽園での販売を計画しています。
- 太田氏のコメント
「学生たちが趣旨をしっかり理解してくれ、見た目も良く、柿色の発色も良かった。芸術祭のお土産になってもらえると嬉しい」
- 試作に携わった調理師会の森尾朱音さん(食物学科3年/鳥取県米子南高校出身)、土居彩乃さん(食物学科3年/岡山県津山東高校出身)、池田千華さん(食物学科3年/香川県観音寺総合高校出身)のコメント
「柿の味が引き立つ日本酒や、スパイスを考えて試作をしました。太田さんの種子への思いを表現できたと思います。このような大きなイベントに食で関わらせていただけることをとても嬉しく思います」
美作大学調理師会は、2021 年に調理師免許をもつ食物学科の学生たちで立ち上げられたサークルで、料理コンテストなどで受賞経験をもつ学生が所属しており、イベントなどに出店し地域に「食」の魅力を発信しています。