「大学災害ボランティア研修会」開催。ボランティアセンター“災害時の心のケア”について学ぶ
2022年09月21日 ボランティアセンター
9月15日(木曜)、本学内にて「大学生災害ボランティア研修会(主催:岡山県)」がオンラインで開催され、ボランティアセンターの学生9名が参加しました。
講師は日本赤十字社岡山県支部事業推進課の土居正明氏が務められ、「災害時の心のケア~被災者と災害ボランティアに共通して必要な心のケア~」をテーマとした講演がありました。
土居氏は「心のケアは一般的な支援と並行して、なるべく発生直後から取り組む必要があり、被災の程度は違えど全ての方が支援の対象となる」と話され、避難所生活からくるストレス要因として、「着替える場所がない」「老若男女が混在」「トイレに行きづらいので水分を控える」等、いくつか例をあげられました。
また、被災した子どもの特徴的な反応として、「恐怖と不安から一人になることを極端に嫌がり、年齢より幼い行動をとる」「災害時と同様の音や光等に怯えたり、身体症状などを示す」等の行動がみられると説明がありました。
被災者への接し方についての話では、「支援者の存在そのものが安心感につながっている。生活の改善とコミュニティの再建を目標に、被災者自らの力で立ち上がっていくことを支援することが大切」と述べられました。
また、ボランティア活動のポイントとして、「何よりも安全と健康を優先して行動する」「無理のない計画を立てる」「定期的に休息をとる」「ボランティア同士の話し合いの場を活用する」等、過去の体験談を基に、支援者側へのアドバイスをいただきました。
講演後の質疑応答では、被災者への具体的な声かけ方法について等、学生が活発に質問していました。
参加した学生は「今後のボランティア活動に活かせる大変貴重なお話を聞くことができました。コロナ禍で行動に制限がかかる状況にありますが、できることを見つけて活動していきたいです」と話していました。