6月23日(日曜)、本学沖縄県人会の1・2年生44人が、沖縄戦をテーマにした創作劇「時をこえ」を本学で上演しました。
地域の方々、学生や教職員約450人が来場し、戦争に巻き込まれ多くの人が命を落とした悲劇を心に刻み、学生たちの「平和を願う強い思い」を受け取り、あらためて平和のすばらしさを感じました。
本学の沖縄県出身学生は、現在98名。沖縄県出身の学生が、岡山で沖縄慰霊の日があまり知られていないことに驚き、多くの人々に知ってもらい、平和の尊さを伝えようと2013年から毎年創作劇の上演をしています。
県人会のメンバーは、6.23実行委員会を結成し、3月上旬から「沖縄県平和祈念資料館(沖縄県糸満市)」を訪れ、沖縄戦を体験された方の手記を読み、当時の写真・映像などを見て台本づくりをはじめました。4月下旬から授業の合間をぬって、始業前・昼休み・放課後と練習を重ね、本番に挑みました。
修学旅行で沖縄を満喫した生徒たちが最終日に沖縄平和祈念資料館へ行き、そこで、74年前に起こった沖縄戦の出来事について学びます。今の沖縄からは想像がつかないような日々が繰り広げられていたことを知り、改めて命の尊さや平和のすばらしさを感じるといったストーリーとなっています。
平和な日々が暗転し、父親の出征やひめゆり学徒隊の召集で離れ離れになった家族の姿、泣き止まない赤ん坊を殺すよう命じる日本兵など、迫真の演技で戦争の悲惨さを表現しました。平和をイメージしたダンスも織り交ぜ、劇の最後には出演者全員での大迫力の伝統舞踊「エイサー」も披露し、会場は感動に包まれました。
6.23実行委員会リーダー 松田芽依さん(食物学科2年/沖縄県読谷高出身)より
「本日は多くの方に足を運んでいただきとてもうれしく思います。本番に向けて力を合わせて毎日一生懸命練習をしてきました。私たちの劇を見て、本土の方にも沖縄戦のことを知ってもらい、平和について考えなおすきっかけになることを願っています。今回の上演を支えてくださった関係者の皆さま、一緒に頑張ってくれた沖縄県人会のメンバー、本当にありがとうございました。」
今年は昨年より来場者が100名ほど増え、年々盛大に開催されています。来年もご来場をお待ちしています。
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