震災を風化させないために~ボランティアセンターがチャリティーマーケットを開催~
2018年12月04日 学生活動ボランティアセンター
11月23日(金曜)、美作大学・美作大学短期大学部ボランティアセンター(学生スタッフ代表:関場奈津美(社会福祉学科3年/岡山県津山商業高出身)が、チャリティーマーケットを開催しました。
このチャリティーマーケットは、『被災地に津山からエールを!』をテーマに、寄付金を集めて支援を行うことや、徐々に忘れていく被災地を思い出すきっかけにしてもらうことが目的で、社会福祉法人津山市社会福祉協議会と共催で行いました。
東日本大震災直後から継続しており、今年で12回目を迎えました。
会場となった美作大学体育館には、地域の方や学生による古着や雑貨を販売するブースが27設けられ、売り上げの中から3割を寄付していただきました。
また、地域の方から食器や日用品など提供していただいた物品の売上げや、募金などもあわせて計18万4,188円が集まりました。
今年は岡山県内でも豪雨で大きな被害を受けたことで、県北でも「防災・減災」の意識を高めてもらおうと作成した「津山市内のハザードマップ」の展示や、地震が起きた時によく耳にする「液状化現象」について体験できるコーナーも設置して、いつ起こるかわからない災害に対して知識を持って備えてもらいたいと担当した学生たちが熱心に説明していました。
他にも、5月に宮城県を訪れた際の報告の展示を行ったほか、子どもが遊ぶブースではクイズを出題し、小さなお子さんでも少しでも「防災」に触れてもらいたいと工夫していました。
毎年実施している「青い鯉のぼりプロジェクト」に贈る長さ約5メートルの青い鯉のぼりには、「震災で亡くなった子どもたちを追悼のメッセージ」や「復興を願うメッセージ」が多数寄せられていました。
東日本大震災直後から7年経った今でも、学生たちが初めて開催した時の想いを引き継いでいます。さらに、新たに発生した自然災害による被災地に対する復興を願う想いを加え、このマーケットを開催しています。
想いのバトンを受け渡して卒業したのち、ブース出店や社会福祉協議会職員、ボランティアとそれぞれ別の立場で参加した卒業生もいます。
ボランティアセンター学生スタッフ代表の関場さんは「今年は7月に岡山を含む西日本で災害が起きたことから、自分ごととして災害を考えてもらいたいという思いで準備を重ねてきました。来場者のみなさんに被災地について知ってもらい、自分の防災意識を高めるきっかけになったのではないかと思います」と話していました。
今回の収益は、宮城県を中心に復興に向けて活動を行う『青い鯉のぼりプロジェクト』と、日本赤十字社を通じて『平成30年7月豪雨の被災者へ義捐金』として寄付します。
美作大学・美作大学短期大学部ボランティアセンターは、学内の大学生に対し、ボランティアへの参加促進の活動、ボランティア情報の調整や広報など取り組みを行っています。
また、外部団体と連携し、東日本大震災、その後発生した熊本地震・平成30年7月豪雨で被災された地域や被災された方に対し、継続した支援活動を行っています。
<記事作成>
ボランティアセンター 学生スタッフ