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食の分野

栄養学科

[栄養士養成課程]

[栄養学科2年]食物学科卒業生・特別養護老人ホーム管理栄養士による講義が行われました。(10/31)

2013年11月01日栄養学科

食物学科卒業生の管理栄養士による講義が行われました。


平成25年10月31日(木)、本学短期大学部栄養学科2年生「給食管理学外実習(服鳥昌子先生)」の授業に特別養護老人ホームの管理栄養士の方を講師としてお招きし、11月より学外実習に行く学生に向けて、仕事の内容や心構え等をお話いただきました。

給食管理学外実習講義の写真講師としてお招きしたのは、本学食物学科の卒業生で、現在は特別養護老人ホーム奥津広済園で管理栄養士としてご活躍の友實喜美子先生です。

講義では、特別養護老人ホーム奥津広済園の特長や管理栄養士の日々の仕事、厨房の様子、食事介助の様子や工夫、行事食等について、写真を用いてお話いただきました。


管理栄養士の仕事とやりがい


特別養護老人ホーム奥津広済園は、岡山県北で初めての「新型特別養護老人ホーム」で、その特徴の一つに“ユニットケア”があります。
“ユニットケア”とは、施設の居室をいくつかのグループに分けて、それぞれを一つの生活単位とし、少人数の家庭的な雰囲気の中でケアを行うものです。
そして、食事はこのユニットごとの共同スペースで、同じユニットの方と一緒にいただくようになります。
その食事は、楽しくおいしく食べられるよう、管理栄養士の友實先生がさまざまな工夫をされています。
その中の一つ“行事食”は、ファーストフードの日、ひな祭り会、おやつ作り、おやつバイキング、炊飯の日、パンバイキングなどのさまざまな行事が設定されており、例えばひな祭り会ではご飯やうずらの卵等を用いてかわいらしい雛人形のお寿司を作ったり、その他にも鮭のムニエルのミキサー食には人参やブロッコリーでこいのぼりの絵を描いたりと、食欲が増すよう、そして楽しく食べられるよう工夫がされています。

行事食以外の普段の食事についても、赤や緑を取り入れた見た目がきれいな献立や旬のものを取り入れたもの、また、デイサービスの利用者さんにはボリュームのあるものなどを考えられています。

給食管理学外実習講義の写真そして、食事以外にも友實先生が心がけていることは、利用者さんや施設の職員とコミュニケーションをとること。
ちょっとした変化に気付くことができるようにできるだけ利用者さんのお部屋を回っておられ、その時に利用者さんから「食事がおいしかったね」と言ってもらえたり、「味が薄かった」という意見も言ってもらえたりします。
利用者さんが心を開いて何でも言ってくださることが、友實先生のやりがいに繋がっているそうです。

時には失敗をしたり、今日元気だった利用者さんに「明日○○作るね」と声をかけて帰ったのに翌日亡くなられて会えず、辛い思いをしたこともありました。
また、管理栄養士という仕事は勉強しないとついていけない仕事なのに勉強する時間がなく、忙しい日々は今でも続いています。
友實先生は栄養士になって15年、何度も辞めようと思ったことがありましたが、利用者さんの「おいしいね」という笑顔に支えられ、今までやってこられたそうです。

友實先生は最後に栄養士を目指す学生たちへ、「栄養士は“食”に関わるとてもやりがいのある仕事。素敵な栄養士になってください。」とメッセージを贈られました。


学生たちはしっかりと心構えができたようです。


学生たちはメモをとりながら熱心に聴き入り、終了後は、「なぜ特別養護老人ホームの管理栄養士になろうと思ったのか?」、「利用者さんに対して普段から気をつけていることは?」、「どうしても食事が食べられない方にはどのように対応しているか?」、「実習先で利用者さんとどのように接すればよいか?」等、質問が相次ぎました。
給食管理学外実習講義の写真給食管理学外実習講義の写真


11月から実習に行く栄養学科2年 兼田くん(鳥取県立倉吉西高校出身)は、「これから特別養護老人ホームに実習に行くが、施設や特別養護老人ホームの管理栄養士の仕事を知ることができたので、実習で活かせられるようがんばります。」と話し、その他の学生たちもまた、実際に管理栄養士として働く方の生の声を聞くことて、雰囲気を知り、実習の心構えができたようです。

学生のみなさん、11月から始まる学外実習頑張ってくださいね。
そして、友實先生、貴重なお話をありがとうございました。


:-)

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