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食の分野

栄養学科

[栄養士養成課程]

食物学科・栄養学科・専攻科特別講義「ソフト食・介護食が対象となるような患者様の栄養食事管理」実施。

2013年05月16日栄養学科

食物学科・栄養学科・専攻科の学生が「摂食回復支援食」を体験しました。


平成25年5月15日(水)、生活科学部食物学科4年生、短期大学部栄養学科2年生、短期大学部専攻科を対象とした特別講義「ソフト食・介護食が対象となるような患者様の栄養食事管理」が行われました。

特別講義の写真この講義は、食物学科の「高齢期栄養学演習」(小坂先生)、栄養学科の「臨床栄養学実習2」(橋本先生)、専攻科の「生活支援技術」(高原先生・若林先生)の授業の一環として行われ、当日はイーエヌ大塚製薬株式会社の方を講師としてお招きし、「ソフト食・介護食が対象となるような患者様の栄養食事管理」と題してお話いただきました。


講演:ソフト食・介護食が対象となるような患者様の栄養食事管理


特別講義の写真まず初めに「ソフト食・介護食が対象となるような患者様の栄養食事管理」についての講義です。

高齢者や脳梗塞後の患者さんには、摂食・嚥下障害が多く認められます。
講義では、摂食・嚥下障害の基本的なメカニズムと相応しい食事形態・摂食介助について、また、摂食・嚥下障害を有する患者に認められるサルコペニアの発症経緯や診断基準、その予防策等についてお話いただきました。

(摂食・嚥下障害:“水分や食べ物を認識し、口の中に入れて噛み、舌で後ろに送り込み、咽頭・食道を通過する”この一連の動きの一部または複数箇所が正常に機能しなくなった状態)

また、経口摂取が困難となる症状の方に適した食事として、同社により摂食回復支援食「あいーと」が開発されており、その商品についてご紹介いただきました。

「あいーと」は、形や色などの見た目は普通の食事と同じで、それでいて舌でくずれる軟らさなのです。
また、3食で約950〜1,300kcal、たんぱく質約30〜60gを摂取できる設計になっています。
現在では、ぶりの照焼や牛肉のオイスターソース焼き、筍ご飯等、30種類以上の食事が開発されています。

摂食回復支援食「あいーと」体験


特別講義の写真こちらがイーエヌ大塚製薬株式会社開発の摂食回復支援食「あいーと」です。

特別講義の写真鯖の味噌煮や吹寄せ野菜、肉じゃが、白飯等さまざまな料理が並び、学生たちが順番に試食していきました。


試食した食物学科4年 高橋さん(香川県立観音寺第一高校出身)鳥越さん(山口県立防府西高校出身)」は、
「吹寄せ野菜のレンコンがとても軟らかくて繊維も気にならないし、柚子風味で食べやすかったです。ご飯は甘みがあって味がしっかりしていました。患者さんの楽しみとしてこのような食事が提供できたらいいな、と思います。」
と、見た目・味付け・食感にとても満足した様子。

管理栄養士や栄養士、介護福祉士を目指す学生たちにとって、摂食・嚥下障害の知識だけでなく、実際にその回復支援食を試食することができ、大変貴重な体験となりました。

:-)

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