児童学科 卒業論文口頭発表会が行われました(2/5)

2014年02月12日児童学科

児童学科卒業論文口頭発表会


卒論発表会の写真2月5日(水)、児童学科卒業論文口頭発表会が実施されました。
学生たちは今までの研究成果をしっかりと発表しました。


どれも力作ぞろいの卒業論文


本学科の卒業論文は、地域生活に密着したテーマが多く、それでいてさまざまな切り口、幅広い内容となっています。

そのなかのいくつかの発表をご紹介します。

卒論発表会の写真■友保さん(岡山県立津山東高校出身)
「「教えて考えさせる授業」の考察」(岡崎研究室)

友保さんは、認知心理学を基盤として提案された「教えて考えさせる授業」について研究し、その授業設計に基づいて、算数「図形の合同と角」(全8時間)の試案を提示しました。
この研究により、児童の学力低下が問題となっている昨今、万能な教育内容だと考えていた「教えて考えさせる授業」には成果が挙げられている反面、課題が残っていることも分かり、4月から小学校教諭として教壇に立つにあたり、この研究を生かして指導力・授業力の向上を図りたいと話しました。



卒論発表会の写真■難波さん(岡山県立津山東高校出身)
「創作絵本の作成」(森本研究室)

難波さんは、子どもの発達に様々な影響を与える「絵本」に着目し、子どもが一人で読んでもストーリーを理解しやすい絵本『すてきなしたてやさん』を制作しました。
この絵本には、絵に羊毛や綿、毛糸などを用いて感触や色彩などを伝えられるよう工夫したり、また、ボタンを付けておいてボタンの取り外しの練習ができるよう子どもの発達に合った仕掛けを入れたりしました。
1ページ1ページがわくわくするその絵本は、将来たくさんの子どもたちを笑顔にすることでしょう。



卒論発表会の写真■三輪さん(岡山県立岡山大安寺高校出身)
「ピアノ演奏 −ドビュッシー作曲「アラベスク第1番・第2番」−」(杉山研究室)

三輪さんは、ドビュッシー作曲「アラベスク第1番・第2番」のピアノ演奏に取り組みました。
ドビュッシーという人物像やアラベスクの曲の特徴などを知ることで、自らの演奏を深めることができました。


卒論発表会の写真■本位田さん(岡山県美作高校出身)
「小学校高学年のためのリコーダー曲制作」
(杉山研究室)

教育実習時に高学年児童のリコーダー演奏に着目した本位田さんは、児童が学習するはずの様々な奏法を用いて、演奏の楽しさを感じることができるようなリコーダー曲を制作しました。
高学年で学習する運指や奏法の種類などを研究して制作された「きらめき二部合奏曲」は主旋律と副旋律からなるとても美しい曲で、リコーダーの魅力が十分に引き出されるものでした。


卒論発表会の写真■小椋さん(岡山県立津山高校出身)
「「鏡野いきいき生活体験宿」の教育的意義」
(渡邉研究室)

小椋さんは、へき地学校が多い苫田郡鏡野町が実施した通学合宿「鏡野いきいき生活体験宿」にスタッフとして参加。通学合宿により児童が身に付けた生活能力や日常生活への影響、また、小規模校の児童の人間関係の変化と今後の可能性など、教育的効果を明らかにしました。


卒論発表会の写真■河村さん(岡山県立津山東高校出身)
「通常学級における発達障害児の支援のあり方」
(芦田研究室)

4月より小学校教員として教壇に立つ河村さんは、現在約6.5パーセントの割合で在籍しているという「通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒」をテーマに、教師がクラスまたは本人に与える影響、支援のあり方について明らかにしました。その結果を踏まえて「第2学年算数科単元かけざん(4)」第3時の学習指導案を作成し、実際に小学校で授業を行いました。



その他にも様々な「力作」が発表されました。


小学校や幼稚園・保育士の教員をめざす学生たちにとって、その視点はさまざまです。
上記の他にも、発達障害者・児の研究や小学校での効果的な授業の研究、身近なものを使った子どもの遊びの研究、子ども向け家具やパズルの製作等、とても興味深い研究内容でした。

今後、みなさんの研究成果が教育現場で発揮され、さらに研究を深めていけるよう応援しています。

:-)

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