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児童学科 中井祐希准教授が両備檉園記念財団の研究助成を受けました
2026年10月08日 児童学科
美作大学生活科学部児童学科の中井祐希准教授が公益財団法人両備檉園記念財団の研究助成の対象に選ばれ、10月2日(金曜)に執り行われた第48回奨励賞・助成金贈呈式に出席いたしました。

今回の研究助成の対象となった研究テーマは、「片岡鉄兵文学の基盤的研究」です。
- 岡山県北ゆかりの文学者・片岡鉄兵を研究
片岡鉄兵(1894-1944)は、現在の鏡野町に生まれ、津山中学(現在の津山高校)を卒業した文学者です。慶應義塾大学に進学するも中退し、帰郷後は山陽新聞社の記者などを務めました。その後、片岡は再度上京し、川端康成や横光利一らとともに新感覚派と呼ばれる文学グループの主要人物として活躍。そして、プロレタリア文学、大衆文学へと活動の幅を広げ、当時のさまざまな文学潮流の中で創作を続けていきました。
一方で、これまでの研究では、片岡鉄兵の文学が同時代の文学を考える際の一例として扱われることが多く、その文学活動の全体像は十分に明らかになっていません。また、片岡鉄兵に関する書誌的研究も、2000年以降、ほとんど進展はみられていないのが現状です。
そこで中井准教授は、文献調査や作品の読解を通して、片岡鉄兵の文学研究の基盤を構築することを目指します。
- 貴重な資料を調査し、片岡鉄兵の文学を多角的に捉える
研究では、まず既存の情報などを様々なデータベースを活用し調べ、片岡鉄兵の著作・著述目録を作成します。
さらに、日本近代文学館に保管されている「片岡鉄兵文庫」をはじめ、神奈川近代文学館や国会図書館に所蔵されている資料を調査します。こうした資料から、作品が生み出された過程や、片岡鉄兵を取り巻いていた環境や地域との関係性についても明らかにしていきます。
- 岡山県北の文学・文化に新たな光を
本研究の特色の一つは、片岡鉄兵の文学と岡山県北地域との関係に着目することです。
片岡鉄兵は、新感覚派やプロレタリア文学、大衆文学など、時代の変化を捉えながら創作を続けました。その一方で、生まれ故郷である岡山県北地域に関連した作品も残しています。
中井准教授は、こうした作品を読み解き、実際に作品の舞台となった地域を調査することで、片岡鉄兵文学と岡山県北地域とのつながりを明らかにしていきます。
これまで十分に注目されてこなかった片岡鉄兵の文学を、岡山県北の文学・文化という視点から捉え直すことで、新たな一面が見えてくることが期待されます。

贈呈式では、小嶋光信理事長(両備グループCEO兼グループCEO)より研究への期待の言葉が贈られ、中井准教授は盾を受け取りました。

岡山県北の知られざる文学・文化の魅力を掘り起こすことが、地域の活性化にもつながる研究として、今後の成果が期待されます。
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