【社会福祉学科】起業し福祉の第一線で活躍されている方を講師に迎え授業を実施(7/31)
2011年08月03日お知らせ
現場で活躍されている方を特別講師に迎え授業を実施しました

「夢の叶え方」

その現在に至るまでの苦労を、わかりやすく要点をキーワードにしてお話いただきました。話の中で、福祉分野を目指す学生たちにこう問いかけてます。
「あなたたちには、資源(長所)がある」。
夢は目的地に例えられる。その目的地への道は、それぞれ、かつ様々にあるが、どうすればそこにたどり着くか、実現できるかを本気で考え、行動し続けることで目的地に近づくことが出来る。
そんなときに力になるのが学生の皆さんがもっている「資源」であり、小さな資源に思えても夢を叶える大切なものになると、そう語りかけてくださいました。
興味惹く話の連続で聴講する学生たちの笑顔のなか、彼らの視線は、北村先生を見ながら実はその先のものを見ていたのかもしれません。夢の叶える方向を。
北村先生の「夢の叶え方」
北村先生が介護の事業所を立ち上げた1999年前後には、行政が福祉事業の主体となっておこなわれており、そのため福祉業務自体に閉鎖的なルールがあったといいます。異業種からきた北村先生にとって、理解しがたいことや、発案がなかなか通らないなど、その独特のルールに阻まれ大きく苦労をしたと話されました。ただそこで次々と出会うピンチをチャンスの機会ととらえ、前向きな気持ちで仕事を行っていくうちに周囲が好転してきたとのことでした。さらに自分自身も成長したとのことです。
介護の分野で起業し、持つ責任は大きくなったが、多くの人とかかわりを持ち、かけがえのない出会いや大切なことが学べたと話されました。
今は、「楽しい」「そのまま」をキーワードに事業所を展開しているとのこと。それは、利用者にとって。職員にとって。そして自分にとって、そうあることで、社会全体が楽しくなることが大切だと学生に伝えてくれました。
その他たくさんの素敵なキーワード、伝えてもらいましたが、それは授業に出席した皆さんにだけ。この記事でお話できるのはここまでです。
北村先生、素敵なお話をありがとうございました。
変わる社会福祉の現場
2000年6月に実施された「社会福祉基礎構造改革」は、介護保険制度や障害者自立支援制度など成立をはじめとし、これまでの福祉八法といわれるすべてが改正されました。その施行のなかで問題点はあるものの、大きく改善された部分もあります。前述で北村先生が苦労した独特のルールも、民間企業が参入できるように構造改革されたあとおおきく改善され、サービスの拡充も実施されるようになりました。
北村先生もこの構造改革で、当時のような苦労した点は少なくなったのでは、と話されていました。
いまなお課題多くありますが、官民問わず、多くの意見が出される環境下になったこと、各自工夫を取り入れて改善していくものたちが力を合わせていくことこそ構造改革の本当の意味であり、課題克服の重要なポイントとなっています。
本学の社会福祉士を目指す学生は、その大切な人材なのです。
学生の皆さんへ

「(広く世の中の学生を指して)今の学生は、もう少しアグレッシブ(積極的)になっていいと思います。」
後押ししてくれる言葉ですが、アグレッシブという言葉以上に、その前にある「もう少し」という言葉にも大きな意味があるような気がしました。
みなさんも北村先生の話を聞いてそう感じませんでしたか?
今の自分より「もう少し」、って。
;-)