「6.23沖縄慰霊の日」に沖縄県人会が創作劇やダンス、エイサーを披露
2013年06月25日沖縄県人会
「6.23沖縄慰霊の日」に沖縄県人会が創作劇やダンス、エイサーを披露
沖縄戦概要
沖縄戦は、太平洋戦争末期の昭和20年3月に始まり、沖縄本島を中心に米軍と日本軍が激しい攻防を展開しました。
組織的な戦闘は6月23日に終了。第二次世界大戦における太平洋地域での最大規模の陸戦であり、また日米最後の大規模戦闘となりました。
多くの住民を巻き込み、犠牲者は約20万人といわれています。
6月23日「慰霊の日」
沖縄では毎年6月23日は「慰霊の日」として公休日となり、追悼式等が行われています。
沖縄県出身者が多い本学でも、沖縄県人会が数年前からこの「慰霊の日」に沖縄戦の映像を鑑賞するなどしてきました。
そして今年は、沖縄県外で「慰霊の日」の認知度が低いことを受け、多くの人々に「慰霊の日」を知ってもらい、平和の大切さを一緒に考えたいと思い、県人会有志で今年2月に実行委員会を結成しました。
イベントのテーマは『命(ぬち)どぅ宝』に設定。
何気ない生活が平和の上に成り立っていることに気付いてもらえば、という願いを込め、6月23日の本番に向けて、高知県や香川県、鳥取県などの出身学生も含めた約60人の有志で準備を進めてきました。
平和の大切さを創作劇やダンス等で訴えました。
イベントは午前11時半から始まり、学生や教職員、市民の方の約300人が来場されました。
沖縄の戦隊ヒーロー「琉神マブヤー」、沖縄美ら海水族館、電照菊、読谷の残波岬にあるシーサー、国際通り、公設市場、タコライス、ニンジンしりしり、ゴーヤーチャンプル、ポークたまご、アメリカ生まれで沖縄育ちのブルーシール等が紹介されました。
次は沖縄戦の体験を語る創作劇『命(ぬち)どぅ宝』です。
会場では学生が訴える戦争の悲惨さにすすり泣く姿も見られました。
***『命(ぬち)どぅ宝』あらすじ***
ある日あゆり(美作大学生)のもとに沖縄にいる“おばー”(祖母)から手紙が届いた。
その内容は、「6月23日慰霊の日」のことだった。6月23日とは・・・
海を越え、6月23日の沖縄。各地で正午には南に向かって黙祷をする。
あゆりのおばーのチヨは、その日沖縄戦で犠牲になった人の名前が刻まれている平和の礎がある平和祈念公園(糸満市)にあゆりの妹えみりを連れて来ていた。
えみりはおばーの生き抜いた沖縄戦が知りたくなり聞いてみた。
時代は68年前の沖縄。チヨはまだ6歳だった。
村のみんなと毎日楽しく暮らしていた。
しかし、戦争に巻き込まれてしまう。
悲しい過去、沖縄戦・・・
時代のうねりの中を懸命に生き抜いたおばーが家族の愛から「命の大切さ」を今の若者に語る。
迫力のある太鼓の音と掛け声が会場に響きました。
たくさんの方のご来場ありがとうございました。
これらは「平和」の上に成り立っているものなのです。
学生たちは平和の大切さ、命の大切さをみなさんに伝えようと、創作や練習に一生懸命取り組んできました。
沖縄県人会の学生の多い学生寮では毎日ミーティングを行い、時には深夜まで話し合うこともありました。
多くのみなさまのご来場、ありがとうございました。
:-)