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福祉の分野

社会福祉学科

[社会福祉士養成課程]

【福祉】美作大学社会福祉学会が開催され、在学生卒業生が交流しました(9/24)

2011年09月29日社会福祉学科

第4回美作大学社会福祉学会が開催されました。


9月24日(土)、美作大学にて、「第4回美作大学社会福祉学会 〜 卒業生・在校生交流セミナー 〜 が開催されました。
卒後セミナーの写真


第4回を迎えた美作大学社会福祉学科が主催のこの学会、今回は2部構成で行われました。
午前中には「災害支援とまちづくり」と題して、先般起きた大震災の現状、災害被災者への支援の実状を説明し、今後の支援のあり方や福祉のまちづくりのありかたを考えるシンポジウムを行いました。
第2部として午後から、現場一線で働く美作大学の卒業生に勤務先の業務内容や取り組みを説明してもらい、福祉の現場を目指す在学生たちとの意見交換などを行いました。

まる一日を使って行われたこの通称”卒後セミナー”、大変内容の充実した一日になりました。

大変で課題の多い現場であることを感じる中で、逆にいきいきと暮らすことのできる社会を実現するために、今求められている人材であること、そしてなによりも人と人とのつながり、絆を一番に感じることの出来る職種であることを実感できた時間ではなかったでしょうか。

シンポジウム「災害支援とまちづくり」


はじめに行われた「災害支援とまちづくり」では、シンポジウムのコーディネーターとして本学の堀川准教授をコーディネーターに、外部より3名のシンポジストをお招きし、テーマにしたがってその内容について説明や意見を交換しました。

常日頃から関係機関との連携と連絡手段、避難場所の確認を


卒後セミナーの写真荒井隆一さんは、社会福祉法人ロザリオの聖母会に勤務されています。ロザリオの聖母会は、千葉県の香取市を中心に、様々な障がいの方への療養施設の、高齢者の方への介護支援、グループホームなどを運営、活動をしています。このたびの東日本大震災への支援を通し、常日頃から関係機関への連携や、地域防災計画などへの関心を持つこと、備蓄などが必要であることを痛感したといいます。
そして、学生や教職員の方にも問いかけをします。
「家族の間で非常時の連絡方法や集合場所など決めてますか、話してますか」
大切なことは気づいたことは実行する、ということをお話いただきました。



地域自立支援協議会を立ち上げ、共通の目的を協働して達成するネットワークを確固にし防災へ結びつける


卒後セミナーの写真倉敷市で長年保育園、そして子育てや高齢者、障がい者への支援活動を行っている社会福祉法人クムレに勤務されている中尾浩二朗さんからは、東日本大震災復興対策の現地調査報告を行っていただき、倉敷市の地域生活の支援施策について詳しく説明いただきました。シンポジストの皆さんはこのたびの大震災以前より地域での福祉のネットワークを構築するための活動をおこなってきているのですが、震災にて住民の方々の関心が非常に高まっていることを実感しているとお話されました。
岡山県市町村知己自立支援協議会の事務局連絡会等に参加される中尾さんは、特に倉敷圏域での地域ケアシステムにおいて、支援センター、学校、病院、福祉施設、当事者・親の会等のネットワークづくりを働きかえるとともに県内の協議会の設置についてもその促進に努めていることを説明いただきました。備中、備前、美作の岡山県内3つの圏域に分かれて検討されている協議会ですがまだ歴史が浅く、このたびの大震災を鑑み、災害対策に対しても検討すべき課題が多くあるとのことでした。
協議会を作り連携をとることは、自分たちの地域の(福祉施策など)弱点を見せることで、他の地域もまたその弱点を認識する。そしてお互いにその問題に対して(目標を設定し)解決する方法を考えたり共有できることが大きなポイントになっているとお話いただきました。



小地域のネットワーク構築で災害に備える


卒後セミナーの写真出井敏雄さんは、瀬戸内市社会福祉協議会の事務局長であり、長年福祉事業に携わってこられました。その経験と現在の課題に対しての取り組みを中心にお話いただき、「小地域ケア会議」を提唱されています。小地域を小・中学校区、自治会、町内会、歩いていける範囲などとし、その本質を「お互い顔が見えるような人間関係や信頼関係を基盤にした関係空間」「人間が生活していくうえでもっとも重要な生活空間」と定義つけています。瀬戸内市もこのたび3町が合併して新しく生まれ変わった市ですが、広範囲になったからこそ、ますます地域を支えるにはお互いに支えあう小地域ケア会議の構築が大切であるとおっしゃられました。平素からの身近な活動が災害時にも大きな力を発揮するでしょうし、さらに災害時に要介護者などへのサポートを地域の方に手助けいただけることで大きな問題を解決できることにつながると考えを述べられました。
このたびの震災は、ある意味、現地の社会福祉協議会はじめ行政も被災しダメージを受けました。この場合に地域の人たちの助け合う力とネットワークがどれだけ重要であるか、痛感すると同時に日ごろより構築する準備が今こそ必要と思われました。




卒業生との体験談及び意見交換会


卒後セミナーの写真午後からは、本学の卒業生による現在の業務内容、取り組み、体験談などを発表してもらいました。質疑応答の時間をとり、在校生や教職員との意見の交換も実施しました。


発表者は次のとおり。
・屋久土さん(1期生) 高齢者分野。地域包括センター勤務。
・高山さん (3期生) 高齢者分野。特養施設勤務。
・渡辺さん (5期生) 医療分野。メディカルソーシャルワーカー。
・青木さん (5期生) 障がい分野。就労支援業務。
・田中さん (6期生) 地域福祉分野。社会福祉協議会勤務。
・落合さん (7期生) 行政分野。役場勤務(福祉専門職)。


それぞれの福祉の分野で、業務内容や今の福祉事業の現状を話してもらいました。


それぞれが悩み、それぞれが立ち向かう


卒後セミナーの写真福祉の現場に働くことで、学生のときに思っても見なかった出来事がいろいろあること、話してもらいました。具体的な内容はこのホームページ上の記事では掲載しませんが、福祉のことに興味のある方は、本学のこの学会に参加した人に聞いてもらいたい気持ちです。それだけに濃い内容と質問が次々と出てきました。
さらにここでは書けない本音の話も出てきたのですが、きっと話を聞いて聴講者が感じた以上の出来事を経験しているのだと感じ取れました。その苦労や悩みを持ち前のバイタリティで乗り越え、今なお立ち向かっている姿が眩しく感じました。
一言一言の重みは、在学生の皆さんの胸にもしっかりと響いたと思います。


それぞれが夢を持ち、それぞれが実現しつつある


卒後セミナーの写真厳しい現状のなかで、それでもなお、立ち向かい、進む力がどこにあるのか。卒業生の発表の中にその答えが共通にでてきました。
それは、仕事、ひいては社会の中で自分を求められているという実感、そしてその役割より生まれてくるやりがい、さらに自分を含めた大きな夢や目標をもっていることでした。
学生に戻ったらもっと勉強しておけばよかった。自分に出来ることを考えることが多くなった。そんなことをさらりと言ってのける卒業生たちに、学生時代の彼らがいかに成長したかを”見せつけられた"気持ちを持ちました。
どれだけ心強く思えたか、一言では言い表せません。



2つの大切なフレーズ


本日発表しなかった卒業生、そして来ることが出来なかった皆さんも同じように思っていることがあります。先ほどのやりがいや目標に加えて、今回の発表者みなさんが言った心に残る2つのフレーズです。

卒後セミナーの写真「美作大学の学生でよかった。仲間がいて今も連絡を取り助け合える」
はじめのフレーズです。皆さんが言ったのですが、特に1期生の屋久土さんの話で出てきたときには、その実感が感じ取れました。同時に美作大学の教職員としても大変うれしく思いました。相談できる人がいることは、大きく心の支えにもつながります。
もうひとつのフレーズ、それは「ありがとう」
誰もが心の支えになることばです。施設にいる人、来る人、そして仕事を通して声をかけてくれることで、6期生の田中さん曰く「どんなつらいことも吹き飛んでしまうくらい」のことばです。
福祉関連の仕事は病気で合ったり障がいを持った方との触れ合いが多くあります。その方々がどうしたら生き生きと暮らすことができるか考えるみなさんにかけられる「ありがとう」は、心のこもった感謝のことばで、なにものにも変えることが出来ない大切で素敵なことばだと思います。



卒後セミナーの写真いま、この会場に、卒業生、在校生が、大きな目標をもって集まりました。それは多くの人が生き生きとした暮らしのできるまちづくり。
そのキーワードが「美作大学」であり、「ありがとう」なのかもしれません。


とてもいい時間をすごせたこと、とてもうれしく感じました。
ありがとうございました。

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