学科トピックス
知的障がいのある方の学びの場「きんちゃい みまさかれっじ」を開催
2021年10月26日 社会福祉学科
10月16日(土曜)と10月23日(土曜)の2日間、知的障がいのある方へのオープンカレッジ「きんちゃい みまさかれっじ」を本学にて開催しました。
「きんちゃい みまさかれっじ」とは、学習の機会の少ない知的障がいのある方を大学に招いて講義を受けてもらう活動です。2015年から先輩たちが始め、毎年開催しています。
障がい者福祉を学んでいる社会福祉学科の薬師寺明子准教授のゼミ生が、知的障がいのある方が大学で講義を受け、そこで得た知識や経験をこれからの生活に活かしてもらうことを目的に実施しています。
今回は4名の方が参加しました。
- 10月16日(土曜)
1限目は本学専攻科の若林美佐子准教授による「公衆衛生学」でした。新型コロナウィルス感染症予防について講義を行いました。新型コロナウィルスの特徴や感染経路などを学び、感染防止対策の正しいマスクのつけ方や手洗いの仕方を実践しました。手洗い不足で残ってしまった汚れが青白く光る装置を用い、正しい手洗いの方法を学びました。
2限目は本学社会福祉学科の小山京子教授による「マスクケースづくり」の実習でした。マスクに接する部分は、抗ウイルス機能繊維加工技術が施された特殊な布を使用し、外面は様々な模様の布を選び、ミシン等を使用してオリジナルのマスクケースを作りました。
- 10月23日(土曜)
1限目はNHK岡山放送局の気象キャスター・気象予報士である中島のぞみ氏よる「気象学」でした。気象予報士の仕事内容や雲の種類や天気図の見方を学び、そして気象キャスター体験もしました。参加者全員が原稿を作り、天気図のスライドの前で発表しました。最後には防災についてクイズを交え、わかりやすく教えていただきました。
2限目はNHK岡山放送局の方々による「防災学」でした。被災地を360度見渡せるVR体験やipadを使い、NHKが発信している障がい種別ごとにわかりやすく表現されているコンテツの紹介がありました。また、身近なもので作る防災道具の紹介では、動画を見ながら、キッチンペーパーで簡易マスクを製作しました。
【サポートを行った学生の感想】
今回は、毎年参加してくださる3名の方に加えて新聞の記事を見て初めて参加してくださった方もおられました。
参加者の方には、毎月開催してほしい、学生と話せるのも嬉しいと言っていただき、今後も後輩たちに続けてほしいと思います。
山野瑚春さん(社会福祉学科4年/岡山県真庭高校落合校地出身)
【参加者の感想】
- コロナについての身近なことで、取り組みたいと思った。手洗いの洗い残しがあり、意識して洗っていきたいと思った。
- 楽しかった 。ミシンをするということで、緊張した。縫うのが斜めになってしまったが、モノを作るのは嬉しいと感じた。またやりたいと思う。
- 気象予報士から始めて 話を聴いた 。 原稿を読んだり 、 天気の話を聴き 、 お天気キャスター は すごく考えて ニュースで 話している のだと理解した 。
- VR が 初めての体験だった 。 字幕が欲しかった 。 マスクや コップづくりは初めての体験で楽しかった 。また参加したい。