学科トピックス
2024年度「美作大学社会福祉学会~卒業生・在校生交流セミナー」を開催!
2025年02月25日 社会福祉学科
2月23日(日曜)、本学100周年ホールにて2024年度の「第17回美作大学社会福祉学会~卒業生・在校生交流セミナー」を開催しました。在学生97名、卒業生61名、教員および外部の方43名、併せて210名が集いました。
「美作大学社会福祉学会」は社会福祉学科卒業生が集い、福祉現場の仕事内容、やりがい、抱えている課題などを共有し、大学で学んだことと福祉実践を結びつける機会を作るために設立されました。また、交流を通じて卒業生と在学生がつながる契機となり、卒業生のみならず大学圏域の福祉専門職とのつながりを作り、お互いの研修の場となることを目的としています
午前の部では、今年度で退職される小坂田稔先生による最終講義が行われました。
少子化・高齢化・人口減少等の社会状況により、孤立化が進み、地域生活問題は、多様化・複雑化・複合化していく。住み慣れた地域で誰もが普通の生活を送るためには、意識の壁、情報の壁、制度サービスの壁を壊し、生活権・生活圏という二つの生活「けん」を保証する「地域福祉」が必要である。そのためには、「コミュニティ ソ-シャル ワーク」と「地域福祉型地域包括ケアシステム」が必要であることを、様々な事例や各地の取り組みを交えながら講義してくださいました。
講義の最後には、小坂田先生より学生や卒業生たちへ「あなたにしかできない仕事はそうないかもしれないけれど、『あなたでよかった!』と言ってもらえる仕事は必ずあります。これからのあなたの人生が悩み、苦しんでいる人々の想いに寄り添い、『あなたに会えてよかった』と言ってもらえる専門職としての充実した人生であることを心から願っています」と温かいエールが贈られました。
午後の部では、社会福祉学科卒業生による実践発表会が行われました。
5期生の沖縄県嘉手納町社会福祉協議会 金城弘樹さん、16期生の岡山県総社市社会福祉協議会 川崎(旧姓:難波)美和さん、21期生の岡山県美作市社会福祉協議会 森田優美さんが、それぞれ小坂田先生に学んだ地域福祉を現場で実践していることを発表しました。
実際に福祉の現場で働く先輩たちの、普段はなかなか聞くことができない現場実践の話に、在校生たちはメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。
最後に、小坂田先生にお世話になった現役ゼミ生と卒業生たちより感謝の言葉と花束が贈られました。
学科の名称変更をしながら、社会福祉学科(福祉環境デザイン学科→福祉のまちづくり学科→現在の社会福祉学科)の卒業生は、現在まで1144人となります。地域で活躍できる人材の養成を目標に、多くの卒業生を輩出してきました。
来年度も開催を予定しています。多くの卒業生の参加をお待ちしています。