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福祉の分野

専攻科[介護福祉専攻]

美作大学短期大学部専攻科の学生によるオリエンテーションが行われました(12/20)

2011年12月22日専攻科介護福祉専攻

幼児教育学科向け 専攻科オリエンテーション


平成23年12月20日(火)、美作大学短期大学部 専攻科の学生たちが、短期大学部 幼児教育学科1年生を対象としたオリエンテーションを行いました。

専攻科オリエンテーションの写真幼児教育学科は、保育士・幼稚園教諭・福祉という、子どもから大人までの支援について学んでいます。
今回は、1年生を対象に、専攻科の17名の学生たちが、介護福祉士の仕事内容や専攻科の実習内容等を紹介しました。

介護福祉士とは、“身体または精神に障がいがあって日常生活に支障のある人に食事・入浴・排泄などの世話をし、家族に介護の指導をする”お仕事です。
高齢化社会になった今、介護福祉士の力が求められており、専攻科の学生たちは「“専攻科のこと”・“介護のこと”を知ってもらい、進路の幅を広げてほしい」という思いで、その仕事を劇や体験コーナーなどでわかりやすく紹介しました。

プレゼンテーション『広がる選択肢〜資格は今後武器になる〜』


まずは専攻科の学生によるプレゼンテーション『広がる選択肢〜資格は今後武器になる〜』です。
下記の内容を、体験談を踏まえて紹介しました。

・介護福祉士とはどのような仕事か?
・専攻科の授業内容
  …目隠しをしてお弁当を食べたり、点字、血圧測定、法律の勉強なんかもあります。
・施設実習やボランティア活動
  …施設の運動会にボランティアで参加し、ごんごおどりを披露しました。
・保育士として介護を学ぶメリット
  …1.子どもに限らず福祉の視点が見えてきます
   2.家族を含めた援助ができます
   3.障がい児への対応に強くなります
   4.自分のライフステージに合わせて保育と介護の仕事を選べます

そして、専攻科に進学することの最大のメリットは…
『介護福祉士(国家資格)が取得可能』ということ。(平成27年以降は“受験資格”取得に変更になります。)

また、専攻科に進学することを金銭面で悩んでいるという方は、『介護福祉士修学貸付金制度』という、卒業後介護福祉士として5年間勤務することで、返済が不要になる奨学金制度があります。(制度の有無や内容は各自治体により異なります。各自治体にお問合せください。)
昨今は介護福祉士の給与も上がってきているので、介護福祉士への道も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

《クイズ》「介護の3K」を知っていますか?


介護福祉士の仕事は、入浴の着脱介助や排泄の援助など、きつい・給料が安い・汚い いわゆる3Kといわれてきた仕事です。

でも、専攻科の学生たちは“マイナスばかりではない”と話します。

専攻科の学生たちにとって、3Kとは

希望
(施設の利用者さんが家に帰ることができたとき・介助なしでご飯が食べられたとき・歩くことができたときは、私たちも嬉しいものです。)

感謝
(「ありがとう」と言われることで、利用者さんから元気をもらうこともあるのです。)

輝き
(あまり話をされない利用者さんでも、昔よくしていたことや好きなことを話すときは、とてもイキイキとした表情をされます。)

なのです。

創作劇『介護戦隊3Knジャー』


専攻科オリエンテーションの写真これらの説明をより具体的に理解してもらうために、専攻科の学生たちで制作したオリジナルの劇『介護戦隊3Knジャー』を披露しました。

「今日も利用者さんにつばをかけられた。もう辞めてしまおうかな…」と悩む介護福祉士の青年。
そこに忍び寄る「辞めてしまえよ!」という悪の声と、その中で見出す希望・感謝・輝き。
介護戦隊3Knジャーと悪の声が、それらの葛藤をおもしろおかしく、そして感動的に表現しました。

専攻科オリエンテーションの写真専攻科オリエンテーションの写真専攻科オリエンテーションの写真専攻科オリエンテーションの写真


介護を体験


次は、介護の体験コーナーです。
専攻科オリエンテーションの写真まずは車椅子の体験です。
幼児教育学科の学生2名が車椅子に乗る人と押す人に分かれて、それぞれの気持ちを体験しました。

ちょっとした段差や坂道でぐらついたりスピードがでたり…思ったより難しかったようです。


専攻科オリエンテーションの写真続けて飲み込むことが困難な方の食事を体験

水分にとろみがついたもの(りんご味、カルピス、ウーロン茶味の3種類)が配られ、全員で試食しました。

やわらかい寒天のような、とろみのついたジュースのような…そんな食感でした。


〜専攻科の学生から幼児教育学科の学生たちへのメッセージ〜


最後に専攻科の学生たちから、幼児教育学科の学生たちへメッセージが贈られました。

専攻科オリエンテーションの写真内田さん(岡山県美作高校出身)
将来の夢は保育士!そう思って幼児教育学科に入学。
まだまだ学生生活を終わらせたくないという軽い気持ちで専攻科に進学しました。
実際に実習に行ってみると、どこの施設も職員間のコミュニケーション・利用者さんと職員とのコミュニケーションともにとても円滑なことに驚かされました。
そんな人間関係に魅せられ、介護職をめざすことに気持ちが変わっていったのです。
また、専攻科では、授業は楽しいし、幼児教育学科の頃はなかった新たな人間関係にも恵まれました。


専攻科オリエンテーションの写真小林さん(島根県立安来高校出身)
「初めから保育士より安定していて給料が良い介護職をめざしていました」と話す小林さんは、卒業後は地元島根県の介護施設に就職が決まっています。
ここでは就職活動の内容や試験内容等を説明してくれました。
そして、最後に「実習を通して利用者さんと関って、“自立して生活できることの幸せ”を感じました」と話しました。


専攻科オリエンテーションの写真石山さん(岡山県美作高校出身)
石山さんは内田さんと同じく保育士をめざし、幼児教育学科に入学。
幼児教育学科の授業や実習を通して、「障がい児が増えてきている昨今と、親が認めない現状」…障がい児への保育が今後ますます必要とされていると感じました。
そこで石山さんは、障がい児への保育が介護と重なる部分があると考え、介護福祉士の資格を保育で活かしていきたいと思い、専攻科へ進学しました。


専攻科オリエンテーションの写真賀島さん(広島県立東城高校出身)
鹿島さんは地元広島県の保育所へ就職が決まっています。
就職への取組みと試験内容について説明、そして、「就職支援室と教員はうまく使って」とアドバイスをしました。
鹿島さんは若いうちはやりたいことを(保育士)、そして、将来家庭を持ったときは、給与面等で安定している介護職の道を考えているそうです。


専攻科オリエンテーションの写真山本さん(岡山県立津山高校出身)
幼児教育学科のみなさん、短大2年間というのはあっという間です。
心に余裕を持って実習や就職活動を進めていくために、今から“将来どうなりたいか”を考えておきましょう。
これから実習が増えてきて、みなさん不安でいっぱいだと思いますが、先生に相談しながら頑張ってください。

実際に山本さんも実習に行く前は不安でいっぱいだったそうです。
特に専攻科の施設実習では、辛いこと、大変なことがたくさんありました。
でも、そこにしかない出会いがあり、乗り越えてこその学びや感動もありました。

終わってみたらあっという間。なんとかなるのがこの学科のいいところ。
実習や学生生活で学んだことは無駄にならないし、必ずいつか生きてきます。
「学ぼうという姿勢を持って、がむしゃらに頑張る時期があってもいいのではないでしょうか?」と締めくくりました。


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専攻科に進学したみなさんは、介護福祉を専門とし、大変な仕事ではありますが、その中にある多くの魅力を感じ取っています。
数ヶ月前までは不安のほうが大きかったみなさんが今回堂々と話す姿をみて、とても頼もしく感じました。
専攻科のみなさんの今後の活躍に期待しています。

:-)

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