Home>学部・大学院>食の分野について>食物学科>学科トピックス>[食物学科]学校給食セミナーを開催しました。(8/7)

食の分野

食物学科

[管理栄養士養成課程]

[食物学科]学校給食セミナーを開催しました。(8/7)

2013年08月16日食物学科

学校給食セミナー「献立を教材とした給食時間における指導を考える」を開催しました。


学校給食セミナーの写真平成25年8月7日(水)、本学にて「学校給食セミナー『献立を教材とした給食時間における指導を考える』」を実施しました。

このセミナーは、学校給食の献立を教材として給食時間における食に関する指導を考えようと、美作大学食物学科 森本恭子先生やそのゼミ生が中心となって開催。
当日は、本学のある美作地方の栄養教諭・学校栄養職員、本学食物学科3・4年生らが集まり、「楽しく食べて 楽しく学ぶ」食育について考えました。


「教材となる献立作成と食に関する指導の一体化」


学校給食セミナーの写真まずは食物学科 森本恭子先生の講話『「教材となる献立作成と食に関する指導の一体化」−献立を生きた教材として活用した給食時間の指導−』です。

講話では、近隣の小学校で行った学校給食の実態把握や指導内容、作成教材・指導方法の評価等をもとに“献立作成と食に関する指導を一体化させることが重要”とし、その献立計画や指導計画のポイント等を説明しました。


食物学科4年生による給食時間の指導演習


続けて、森本先生の指導のもと、学校給食についての研究を行っている食物学科4年生の坂本さん、林さん、本山さん、山口さんが、実際に小学校で行った給食時間の食に関する指導と教材を発表しました。

学校給食セミナーの写真こちらは小学校3年生を対象とした「正しい食器の置き方」です。

和食の正しい食器の置き方とその理由を知り、食事の場で実践することができるようになることを目的としています。

今日の献立を元に、ごはん、汁、魚、和え物、箸の置く位置を紹介しました。


学校給食セミナーの写真次は小学校3年生を対象とした「食べ物の働きを知ろう」です。

3色食品群の働きを知り、好き嫌いせずに何でも食べることができることを目的としています。

今日の献立に使われている食材を3色食品群に分類し、それぞれがどのような働きをするかをわかりやすく説明しました。
男の子のイラストを使って説明することで、児童も関心を持って聞くことができます。


学校給食セミナーの写真こちらは同じく「食べ物の働きを知ろう」という題材ですが、小学校高学年を対象としています。

ここでは3色食品群の働きに加え、組み合わせて食べることが健康につながることを説明しました。


学校給食セミナーの写真小学校5年生を対象とした「よく噛んで食べよう」です。

噛むことの大切さを知り、毎日の食事でよく噛んで食べることができるようになることを目的としています。

人体図やサーモグラフィ等を用いて説明し、1口30回噛むよう指導しました。


学校給食セミナーの写真最後は全学年を対象とした「上手なおやつの食べ方」です。
おやつの役割と適切なとり方を知り、自分の健康のために上手にとることができるようになることを目的としています。

ここでは“くまくん”と“うさぎくん”のおやつを比較しながら、そのエネルギー量や影響について説明しました。


指導演習の後の昼食は、学生たちが考案・調理した「食欲を増進させるおすすめメニュー」として、ドライカレー・サワーキャベツ・コンソメスープ・すいかが並びました。

学校給食セミナーの写真午後は、“献立と一体化した教材づくり”と題して、参加された栄養教諭・学校栄養職員のみなさんと一緒に、学生たちが指導演習で使った教材を作りました。


これからも食の指導の充実を図っていきます。


学校給食セミナーの写真文部科学省は「食に関する指導の手引き」を作成し、平成22年には第一次改定版が出され、学校の教育活動全体を通じて指導の展開を求めています。

そこで学生たちは、森本先生指導のもと、学校給食を「生きた教材」とし、発達段階に応じた食に関する指導、献立の立て方、家庭との連携等について研究を続けてきました。

今回学生たちが発表した指導は、さまざまなイラストや写真等を用いて、児童たちに問いかけながら説明していきました。
使用した指導媒体も多数の工夫がされており、楽しく学ぶことができるものとなっていました。
実際に近隣の小学校で指導を受けた児童たちは、とても熱心に話を聞いてくれたようです。

これからも学生たちは学校給食についての研究を続けていきます。
学生のみなさん、これからも充実した食の指導が実践できるよう、応援しています。

:-)