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子どもの分野
幼児教育学科
[専攻科]幼児教育学科対象オリエンテーションを行いました。(12/17)
2013年12月18日幼児教育学科
幼児教育学科向け 専攻科オリエンテーション
平成25年12月17日(火)、美作大学短期大学部 専攻科の学生たちが、短期大学部 幼児教育学科1年生を対象とした「専攻科オリエンテーション」を行いました。
幼児教育学科は、保育士・幼稚園教諭・福祉という、子どもから大人までの支援について学んでいます。
そんな1年生を対象に、専攻科の15人の学生たちが、介護福祉士の仕事内容や専攻科の実習内容等を紹介しました。
介護福祉士とは、“身体または精神に障がいがあって日常生活に支障のある人に食事・入浴・排泄などの世話をし、家族に介護の指導をする”お仕事です。
高齢社会になった今、介護福祉士の力が求められており、専攻科の学生たちは「“専攻科のこと”・“介護のこと”を知ってもらい、進路の幅を広げてほしい」という思いで、その仕事を劇や体験コーナーなどでわかりやすく紹介しました。
プレゼンテーション「介護福祉士について」
まずは専攻科の学生によるプレゼンテーション「介護福祉士について」です。
スライドを用いながら、
・介護福祉士国家資格を取得するには
・専攻科卒業後の主な就職先(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、身体障がい者支援施設等)と主な職種
・給料の目安
などについて説明しました。
専攻科の学生たちは、入学前は「介護福祉士」という仕事について、“3K:きつい・汚い・給料が安い”というイメージを抱いていましたが、専攻科での実習等を通して、3Kから“やりがいのある仕事”に変化していったそうです。
プレゼンテーション「専攻科について」
続けて専攻科の授業の概要について説明しました。
・座学や演習(手話や点字、老人体験等)、介護技術実習(入浴介助等)の様子
・老人ホームの運動会への参加や社会福祉団体の見学、“介護の日”イベントへの参加等の課外授業の様子
・主な就職先と職種
・専攻科入学試験の概要
・専攻科に入学して良かったこと 他
介護を体験
次は「介護食」や「介護リフト」を幼児教育学科のみなさんに体験してもらいました。
まずは、お茶とカルピス、オレンジジュースにとろみをつけ、みなさんに試飲してもらいました。
試飲した学生たちは、「ゼリーほど固くもなく、初めての感覚です。オレンジジュースがおいしいです。」と、その味と喉ごしに驚いていました。
次はひとりで移乗することが困難な方に使用する「介護リフト」です。
幼児教育学科 松岡先生が要介護者になりきり、専攻科の学生たちが移乗を介助しました。
ちょっと右足がきつく感じられたようですが、何とか無事椅子から椅子へ移乗することができました。
このように、専攻科の授業では介護用品の使い方なども実践で学んでいきます。
専攻科の学生から幼児教育学科の学生たちへのメッセージ
続けて専攻科の学生たちから、幼児教育学科の学生たちへメッセージが贈られました。
■金倉(かなぐら)さん
もともと人見知りな性格もあり、施設へ実習に行くことが憂鬱でたまらなかったという金倉さん。
利用者さんときちんとコミュニケーションが取れるのだろうか…と不安はつきぬまま実習を向かえました。
実習先でも緊張してなかなか話しかけられず、職員の方に「気負うことなく友達と話している気分で、言葉遣いだけ気をつけて話しかけて」とアドバイスされ、“人見知りはいつか超えないといけない壁”と感じていた金倉さんは、勇気を持って話しかけることにしました。
すると次第に利用者さんにも変化が現れ始め、このことをきっかけに、“考えるよりまず行動することの大切さ”を実感しました。
■鹿島さん
保育士をめざして幼児教育学科に入学。「このまま就職してもいいのか?」という漠然とした不安があり、専攻科へ進学することにしました。
専攻科の実習では、福祉施設の利用者さんとじっくり関わることでその方の人生や考え方に触れることができます。これらの経験を通して鹿島さんは“自身の人間力が高まった”と感じています。
最後に幼児教育学科の1年生へ「悔いの残らない人生を」とエールを贈りました。
創作劇『ちびまる子ちゃん 介護福祉士をめざす の巻』
「11月11日(いいひいいひ)は介護の日」にちなんで毎年行われる“介護フェア”で創作劇を披露している本学専攻科の学生たち。
今年は『ちびまる子ちゃん 介護福祉士をめざす の巻』という劇を披露しましたが、今回幼児教育学科の学生向けに再演しました。
***創作劇の概要***
学校で配布された「介護福祉施設見学のお知らせ」のチラシを見たまる子たち。
その施設で当日は餅つきも行われることを知り、お餅が楽しみで参加することにしました。
***当日***
施設で利用者さんと一緒に餅つきを楽しむまる子たち。その隣には車椅子に乗り、ご飯を食べている利用者さん(おばあさん)の姿がありました。
ふと見ると、そのおばあさんのお箸の持ち方が少しおかしいようです。
まる子は「おばあちゃん、その箸の持ち方変だよ!」と強引におばあちゃんの手をとり、正しい持ち方に直させようとしましたが、おばあさんはそんなまる子の言動に怒ってしまいました。
“何で怒ってしまったんだろう…”
疑問に思ったまる子は施設の職員に相談します。
職員のアドバイスで、まる子は「自分のやり方を押しつけていた。みんなにとってそのやり方がいいわけではない。」ということに気付かされました。
その後まる子はおばあさんに謝り、おばあさんからは「ありがとう」とお礼の言葉をいただきました。
おばあさんから「ありがとう」と言われたことがとても嬉しかったまる子。
このことでまる子は将来介護福祉士をめざすことを決心し、その日の夜家族に宣言しました。
家族は初めはびっくりしたものの、まる子の夢を応援してくれることに。また、まる子のおじいちゃんは「自分のことしか考えていなかったまる子が…」と感動の涙を流しました。
「安心だ
老後はまる子が
看てくれる」
ともぞう心の俳句
専攻科のみなさんのこれからの活躍を祈っています!
専攻科に進学したみなさんは、介護福祉を専門とし、大変な仕事ではありますが、その中にある多くの魅力を感じ取っています。
数ヶ月前までは不安のほうが大きかったみなさんが今回堂々と話す姿をみて、とても頼もしく感じました。
専攻科のみなさんのこれからの活躍を祈っています。
:-)