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幼児教育学科

第2回親塾公開講座「拍に乗らない動きの大切さ」(幼児教育学科 木暮准教授)を開講(9/14)

2012年09月19日幼児教育学科

第2回親塾公開講座「拍に乗らない動きの大切さ」開講


美作大学附属幼稚園とそのPTA主催の「親塾公開講座」が今年も始まりました。
これは3歳〜5歳児の親御さんを対象とした講座で、「子どもの知性を育むための親の関わりについて」をテーマに本学の先生らが講師を務め、9月〜10月の間に計4回シリーズで開講します。

第2回目となった9月14日(金)は、美作大学短期大学部幼児教育学科 准教授 木暮朋佳先生による講座「拍に乗らない動きの大切さ」を開講し、美作大学附属幼稚園の保護者の方や一般の方の20名が受講されました。

木暮先生の写真木暮先生は能を中心にJポップも含めた日本の音楽全体の研究をされています。

幼児教育学科では「幼児音楽」「保育内容表現」「器楽」などの授業を担当されており、日本の伝統芸能を通して新しい発想と工夫ができる創造的な保育士や幼稚園教諭、介護士の育成をされています。

雅楽(ががく)、声明(しょうみょう)、能、式樂、謡(うたい)、浄瑠璃、歌舞伎、組踊(くみおどり)、義太夫から浪曲、小唄…日本には古くから数多くの音楽や動きがありますが、日本人は昔から、拍に乗らないことと乗ることを使い分けて、音楽や動きを楽しんできました。その意味でとても豊かな音楽性と感性をもった民族なのです。
日常があまりに欧米の考え方に左右されている昨今、「拍」というキーワードで幼児教育の音楽を中心にした表現のことを考えてみましょう。

日本には西洋にはない優れた音楽性や動きへの感性があります。
しかし、西洋的な価値にだけ注目した方法は教育と保育の現場によく見受けられます。

そこで今回は、ここでは日本人が本来持っている“拍に乗らない音楽や動きの楽しさ”に着目し、“拍に乗らない音楽”“拍に乗らない動き(仕舞)”を実技を含みながら体験しました。

「北風と太陽」体験の写真まずは“拍に乗らない音楽”として、詩と謡による「北風と太陽」を体験。


「夕やけこやけ」体験の写真続けて“拍に乗らない動き(仕舞)”として「夕やけこやけ」に合わせてすり足や序破急(じょはきゅう)を体験しました。


幼児教育はどのような表現や活動をするにも最終的には「楽しく遊ぶ」ことが目標であり、大人の用意した階段を昇らせることではないのです。
やがて自分で登るようになるのですが、それまでにたくさんの階段を見上げられる機会を楽しくつくるのが、家族であり友達であり、保育士や幼稚園教師であり、隣人の役目なのでしょう。
子どもの知性を育むには、まず親がにの日本の現状と文化に向き合うこと −保護者のみなさんには、その大切さを講座を通して体験していただきました。

:-)

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