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《卒業生の活躍》児童学科卒業生の安藤さんが「谷口澄夫教育奨励賞」を受賞!

2012年08月03日児童学科

美作大学児童学科卒業生の安藤由貴子さんが「谷口澄夫教育奨励賞」を受賞


安藤由貴子さんの写真
美作大学児童学科卒業生の安藤由貴子さんが、この7月22日に谷口澄夫教育奨励賞に選ばれました。

おめでとうございます。


谷口澄夫教育奨励賞とは


賞状の写真
谷口澄夫教育奨励賞とは、岡山県において、教育の向上に著しい貢献が期待される個人・団体が対象で、県下の幼稚園、小・中学校、高等学校、特別支援学校及び専門学校の教職員、学校や園または団体等を中心に、県教育委員会、市町村教育委員会、岡山県私学協会等教育関係団体、福武教育文化振興財団役員等の推薦を受けて選考される賞です。
岡山県出身の歴史学者の谷口先生が教育文化の発展に大きく貢献したことを称え、福武教育文化振興財団が創設しました。

今回この奨励賞には3人が選出されました。安藤さんは、その中でも最年少で受賞。今後の教育分野での活躍を大いに期待されています。


安藤由貴子さんの活躍



このたびの安藤さんの受賞は、美作地方に根付く伝承話や歴史、先人たちの成し遂げた偉業を絵本にし、これらを教材のひとつとして地域の歴史を掘り起こすフィールドワークを行ってきたことに対して評価をいただいたことが理由です。
現在も継続して行っている絵本制作や、子どもたちに郷土への理解と愛情をもって活動する姿に、ますますの期待を願っての受賞でもあります。

平成17年の「美作もも語り」から始まり、「美作の国 鷹巣城物語」「美作まんぷ−命をつなぐ用水づくり 明治から昭和へ−」「耕地整理の父 福田久治」などを執筆。これらの作品は美作に根付く地域の子どもたちから大人たちまで年代を問わず広く読まれています。くしくも来年の平成25年は美作国建国1300年。このような草の根の活動は、脈々と流れる美作の歴史の長い長い川の源流となっています。


生まれ育ったまちを、知ること、大切にすること、その気持ちを伝えること



安藤さんは本学の児童学科を卒業後、小学校に勤務する傍ら、地域で語られる「民話」に興味を持ち、時間があればその地域に出向き、聞き取りを始めました。聞いているうちに、現在までに伝わる苦労や住み続けてきた土地への愛着、想いなどを感じ、何よりも、伝承されてきたおじいさんやおばあさんの話が個々で途絶えないように残す方法はないかと考えたのです。
これが絵本作りのきっかけでした。

ただ、絵本を作っただけでは終わらないのが安藤さんのすごいところです。
現地に行って取材をする中で、昔の地図や資料を見ては調査を積み重ね、その地域がどのような状況であったかを裏づけして調べました。その解説は絵本の後半にも内容丁寧に掲載されています。
調べているうちに、地域の方々からは協力してくれる人たちや新しい情報などを教えてくれる人がでてきました。こうした人々を惹きつける力も安藤さんにはあるのかも知れません。

安藤さんは言います。

生まれ育ったまちを知ること、大切にすること、そしてその大切にする気持ちを伝えていくこと、自分の絵本作品や活動でこれらの必要性を感じていただけるとうれしいと。


美作国建国1300年に向けて



安藤さんは、今までの実績をみて知った、地域のおじいさんやおばあさんの要望を受けて、地域興しのお手伝いもしています。
民話をベースにして、今に伝わる食材や伝承話で盛り上がるおじいさんおばあさんの笑顔は、なににおいても大切な地域の力となっているようです。


次は、美作国建国1300年に向けて、この地域の民話についてさらに広く調べてみたいと話してくれた安藤さん。
それが大変な作業かもしれないけれども、この地域で、自分ができることにチャレンジしていきたいとのことでした。

ますますの活躍を応援しています

このたびは受賞、おめでとうございました。

:-D

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