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大学 児童学科~教育課程各論 NPO法人 漂流教室 山田大樹先生からオルタナティブ教育について学ぶ
2021年06月24日 児童学科
6月21日(月曜)大学 児童学科3年生に「教育課程論」の授業で、NPO法人訪問型フリースクール「漂流教室」代表の山田大樹先生を外部講師として、オンラインで「オルタナティブ教育:個に応じた教育をめぐって」をテーマにご講義いただきました。
山田先生は北海道札幌市を中心に、学校へ行く・行かないを問わず、訪問してのメンタルフレンド・学習支援、およびフリースペースの運営をされています。今から約20年前の2000年前後の不登校の生徒は約13万人いて、その中でフリースクール等へ通われている生徒は1万人ほど。残りの12万人の子ども達はどうしているのだろうと思い、訪問型のフリースクールを立ち上げられたそうです。
オルタナティブ教育は第一次世界大戦後の1920年代に、国が学校という共同体を作って国民を集めていた公教育時代が続く中、自由に発達していく人を育てようという新しい教育思想がヨーロッパやアメリカで誕生し、発展していきました。
山田先生は、オルタナティブスクールは学校からの逃げ場所ではない。公教育に適応できない個々に国民全員が持つ教育を受ける権利を保障する場であると述べられました。
最後に学生たちへ「いろいろな教育があることを知ってほしい。何をどう学ぶのかを個々に対応し、最後の一人まで学ぶことを取り残さない社会になることが大切」とメッセージを送りました。
学生たちから
「オルタナティブ教育のイメージとして、公教育と同様に、教育を受ける権利を保障する場であると捉えるべきなのかと感じました」「学校自体がマイノリティをつくりだしてしまっており、その支援は細やかな個別指導が必要であることが分かりました」といった感想が出されました。