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~これから先生になるみなさんに伝えたいこと~小学校校長より教育観学ぶ

2021年01月05日 児童学科

12月16日(水曜)、児童学科1年生(授業名:実践力基礎演習)と4年生(授業名:教職実践演習)が、愛知県安城市立桜井小学校校長の鈴木佳樹先生より、『教師が伸びる、子どもが伸びる~これから先生になるみなさんに伝えたいこと~』をテーマに、本学100周年記念ホールにてオンラインで講演を聴きました。

 

講演会場の様子

 

この取り組みは、授業担当の児童学科宮武里衣准教授が、「コロナ禍で現場での学びが減っている中でも、できるだけ実践的な学びをしてもらいたい。経験豊富な先生の話を聞くことで視野を広げて、今後に役立ててもらいたい。」との思いで鈴木先生に講演の依頼をし、鈴木先生より「オンラインでの講演は初の経験ですが、『頼まれごとは試されごと』という言葉がありますし、コロナ禍でなければ無かったご縁だと思い引き受けます。」と返答があり実現しました。

 

 

まず鈴木先生はコロナ禍の小学校の現状として、運動会の代替行事で感染対策を工夫しながら実施した『サクライピック』の内容や、緊急事態宣言発令による休校から再開後の対応等を紹介し、「子どもたちが周りと合意形成を図りながら、日々新しい生活様式を更新していくことに喜びを感じました。また、現代の子どもたちは協力と工夫でコロナを乗り越えた世代として語り継がれることになると思います。」と話しました。

 

講演会の様子

 

自身の経験を振り返った話では、過去の赴任先で、子どもの言葉に耳を傾けるとはどのようなことなのかと考え直し、“教育観”が変わるきっかけとなったエピソードを話し、「教員がやりたいことが子どものやりたいことになるように、意図的に仕掛けていくことが大切です。」と強調しました。

 

また、イラン・イスラム共和国の日本人学校へ赴任した際の話では、「イランという国を知れば知るほど奥深さと魅力に引き込まれましたが、最大の収穫は、イランを学ぶことではなく、異文化の中で暮らすことで、初めて比較の上で自国の文化を知ったことです。」と述べました。

 

最後に学生たちへ、「本当の“豊かさ”とは、人や物、国など、沢山の何かとつながり、様々な経験をすることだと思います。人として豊かになることが、あなたに出会った子どもたちが幸せになることにつながります。また、大人の役割は“人生は生きる価値がある”と伝えることです。皆さんには自分の人生をもって子どもたちに伝えてもらえることを願っています。」と激励の言葉を送りました。

 

講演会の様子

 

学生代表として、島根県の小学校教員採用試験を現役合格した川上智也さん(児童学科4年/島根県大社高校出身)が、「子どもたちに学校が楽しい場所だと思ってもらえるよう、そして、教員のしたいことと子どもたちがしたいことが一致するように努めていきたいです。鈴木先生の話を糧にし、4月から教員として頑張ります。」とお礼を述べました。

 

 

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