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[社会福祉学科]集中講義「中山間地域福祉のまちづくり」を実施(8/5〜7)

2013年08月20日お知らせ

福祉のまちづくり学科 集中講義「中山間地域福祉のまちづくり」が行われました。


平成25年8月5日(月)〜7日(水)、福祉のまちづくり学科(平成23年度入学生より社会福祉学科)では、集中講義「中山間地域福祉のまちづくり」が開講されました。

これは、福祉のまちづくり学科社会福祉専攻4年生を対象に、中山間地域の現状や課題、福祉のまちづくりが目指す未来像をテーマに学ぶもので、毎年この時期に実施しています。

講義を行っていただいたのは、本学非常勤講師で島根大学教育学部 准教授の作野 広和(さくの ひろかず)先生です。
作野先生は人文地理学がご専門で、島根大学で、都市問題や中山間地域問題などを地域的視点から解明することを研究されいますが、併せて島根県にて、学生と地域をつなぐ「学生まちづくりシンポジウム実行委員会」のアドバイザーも勤められています。

初日は「地域を見る目を養う」と題して中山間地域の現状や集落の機能・課題・福祉について学び、2日目は兵庫県佐用郡佐用町でフィールドワークを実施。3日目は小地域福祉活動の構造や実際、福祉のまちづくりが目指す未来像について検討しました。


佐用郡佐用町で過疎や高齢化を学ぶ


2日目の8月6日(火)は、兵庫県の西端に位置する佐用郡佐用町を訪れ、地域の住民と触れ合いながら、高齢者がいかに意欲を持って生活できるかを探りました。

集中講義の写真まず初めに平福地区遠入宏昭氏を訪問しました。
遠入氏は“播州平福本陣神吉氏別邸跡庭園(旧田住(たすみ)邸)”の所有者であり、地域振興文化研究所代表でもあります。

ここでは遠入氏のこれまでの活動や想い等についてお話いただきました。

集中講義の写真集中講義の写真

(播州平福本陣神吉氏別邸跡庭園(旧田住邸)」:兵庫県佐用郡佐用町の平福にある歴史的建造物。江戸時代から代々大庄屋を務め、18世紀には旗本松平氏の代官として平福陣屋での政務を任され、明治時代は平福村の村長を務めた名家・田住家の旧邸宅。邸宅は田住家の家臣である大年寄り本陣神吉氏の別邸として江戸時代初期に建築されたもので、元禄期に造られた庭園も残されている。)


続けて佐用郡南光町で約200万本のひまわりの花を咲かせる「ひまわり畑」を見学。
壮大なひまわり畑では“ひまわり祭り”なども実施され、まちおこしに一役買っているそうです。

集中講義の写真午後は佐用町金子集落を訪問しました。

こちらは平成18年3月に自然や生き物に優しい長寿の郷を目指して開村した「矢原山(やばらやま)ホタルむら」です。
地域住民が都市住民との交流を通じて、地域活性化に取り組んでいます。

ここではその取り組みについてお話を伺い、学生からは「Iターン住民はどれくらいいるのか」、「高齢者が外に出る工夫は」など、質問が相次ぎました。

集中講義の写真この矢原山ホタルむらではスイートコーンとブルーベリーの栽培が盛んであり、学生たちはこの後ブルーベリーの収穫を体験しました。

集中講義の写真最後は佐用町江川地域にある文化センターを訪れ、「江川地区の地域づくり」と題してお話いただきました。


じっくりと考える、とても貴重な体験となりました。


学生たちはこの3日間を通して、中山間地域に関する理解を深めるだけでなく、実際に地域の方のお話を聞くことで、“福祉のまちづくり”が意味するところを理解し、実際の現場でどのように実践されているのかについて認識を深めることができました。

学生からは「お年寄りが意欲を持って暮らせる活動が欠かせないことを実感した」という具体的な意見も聞かれ、一人一人が自分にできることや進むべき道を見出してきたようです。

佐用町の地域のみなさま、大変貴重なお話をありがとうございました。

:-)