「地域はどう変わるか、その為に何が必要か~ポストコロナの地方自治」客員教授山田啓二氏による地方創生論
2022年01月05日 イベント
12月5日(日曜)、美作学園創立100周年記念館にて、前京都府知事の山田啓二氏が『地方創生』をテーマに講演を行いました。
この講演は、地方自治のスペシャリストである客員教授をゲストティーチャーとしてお招きし、一般教養科目『現代生活論』並びに美作地域人材育成プラットフォームの『地方創生論』連続講座を行っていただくものです。
- 演題『地域はどう変わるか、その為に何が必要か~ポストコロナの地方自治』
山田氏は、「コロナウイルスの問題は2年にわたって大きな危機を日本にもたらした。今私たちは大きな変革の時期を迎えている」と前置きし、新型コロナウイルス感染拡大でリモートワークが広がり「通勤時間のかかる都市の生活、職場に縛られて消耗する生き方に疑問が投げかけられた」と指摘されました。
また、2地域移住や仕事と旅行を楽しむ「ワーケーション」等、ライフスタイルの多様化が加速していると述べられ、「課題の人口減少を補うために、デジタルトランスフォーメーション(DX)などを推進して交流を増やしていく必要がある」と訴えられました。
最後に、「少子高齢化社会は単に人口が減るだけではなく、孤立社会を招き、ソーシャル・キャピタルを低下させている。その結果、「まち」の機能が低下し、企業も活動の余地が限られ、地方自治の衰退へとつながる。ハイブリットな生き方とは、人を自由にしてソーシャルキャピタルを作り直すことである」と述べられました。
この日、岡山県美作県民局と美作地域10市町村の行政関係者、本学で開講している教養基礎科目「現代生活論」を受講する学生合わせて約100名が聴講しました。
今後は、2022年1月28日(金曜)片山善博氏、1月31日(月曜)増田寛也氏の講演を予定しています。