写真:則次 俊郎

教授則次 俊郎

学位・主な資格
工学博士(京都大学)
主な担当科目
なし
略歴
1974年 津山工業高等専門学校機械工学科 助手(講師、助教授を経て)
1986年 岡山大学工学部 助教授
1991年 岡山大学工学部 教授
2005年 岡山大学大学院自然科学研究科 教授
2009年 岡山大学大学院自然科学研究科長 併任
2013年 岡山大学名誉教授、津山工業高等専門学校長
2018年 津山工業高等専門学校 名誉教授
2018年 美作大学 特任教授・地域生活科学研究所長
研究テーマ 先端的制御理論の適用による空気圧サーボ系の高機能化に関する研究を行うとともに、ゴムなどの柔軟材料によるソフトメカニズムの概念を提案し、空気圧ゴム人工筋を用いたいくつかの身体装着型パワーアシスト装置を開発している。その中の一つである「パワーアシストグローブ」は、企業との連携により福祉・介護用として商品化されている。
また、2018年11月に美作大学地域生活科学研究所を拠点として「介護ロボット研究会」を設置し、産学官および介護施設などが連携した研究会活動を推進している。
教育の取り組み 岡山大学では、主に制御工学やロボット工学を担当した。これらの内容は日々の進歩が急速なため、講義や卒業研究などにおいて、基礎知識の教授だけでなく常に社会の状況を踏まえた教育を実施した。津山高専では、校長として、高専の特色である実践的教育に加え、学科改組により分野横断的な融合教育を推進した。美作大学においては、地域生活科学研究所長として、地域社会と連携した教育活動に貢献できれば幸いである。
研究業績、
研究活動など

[論文]

  • 空気圧ゴム人工筋を用いたパワーアシストグローブの開発、日本ロボット学会誌、Vol.24、No.5 (2006.6)
  • シート状湾曲型空気圧ゴム人工筋の開発と肘部パワーアシストウェア への応用、日本ロボット学会誌、Vol.26、No.6 (2008.7)
  • Development of Power Assist Wear Using Pneumatic Rubber Artificial Muscles、Journal of Robotics and Mechatronics、Vol.21、No.5 (2009.9)
  • Development of Soft Power-Assist Glove and Control Based on  Human Intent、 Journal of Robotics and Mechatronics、Vol.23、No.2 (2011.3)
  • 筋電により人の意思を反映したパワーアシストグローブの制御、計測自動制御学会論文集、Vol.49、No.1 (2013.1)
  • 学術貢献賞を受賞して(空気圧とともに)、日本フルードパワーシステム学会誌 緑陰特集号 電子版、Vol.49、No.E1 (2018.8)
  • JFPS名誉員を拝命して、日本フルードパワーシステム学会誌 緑陰特集号 電子版、Vol.51、No.E1(2020.8)
  • Characteristics of Pneumatic Artificial Rubber Muscle Using Two Shape-Memory Polymer Sheets、Journal of Robotics and Mechatronics Vol.33 No.3 (2021.5)

[著書]

  • Next-Generation Actuators Leading Breakthroughs、Chapter 22 Pneumatic Rubber Muscles and Application to Welfare Robotics、Springer (2010)
  • Actuatorアクチュエータが未来を創る、産業図書株式会社(2011)
  • 基礎制御工学、朝倉書店 (2012)

[表彰]

  • 日本機械学会、日本ロボット学会および計測自動制御学会のフェロー
社会的活動など
  • 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門国際会議ICAM’98実行委員長(1998)
  • 第24回日本ロボット学会学術講演会実行委員長(2006)
  • 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会実行委員長(2011)
  • 日本機械学会年次大会 大会委員長(2013)
  • 「おかやまロボット研究会」設立/幹事(2007)
  • 「おかやま生体信号研究会」設立/会長(2009)
  • 「介護ロボット研究会」 設立/会長 (2018)
学生や受験生への
メッセージ
毎日の授業を通してそれまで知らなかった知識が増え、できなかったことができるようになります。瞬間瞬間を大切に学んで下さい。
科学技術の目的は、人間や生物の幸福や環境の安全・安心に貢献することです。このような科学技術携わる人には、他に対する優しさや思いやりが求められます。
学生の皆さんは、本学において知識や技術とともに豊な人間性を身につけて巣立って下さい。