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第5回「介護ロボット研究会」を開催しました。

2019年10月28日 地域生活科学研究所

9月21日(土)に会員23名が参加して、美作大学において第5回「介護ロボット研究会」を開催しました。

則次所長の挨拶の様子

今回の会議においては、IKOMAロボテック㈱の生駒氏から「介護ロボットへの思い」、岡山大学研究推進産学官連携機構の岸本氏から「介護機器開発の経験と意見」、美作大学短期大学部専攻科の須江氏から「介護福祉教育の立場から~資格取得ルートと多様な介護職の現状~」というテーマでそれぞれの立場から発表があり、それに対する質疑や意見交換などが活発に行われました。

IKOMAロボテック㈱の生駒氏の様子
岡山大学研究推進産学官連携機構の岸本氏の発言の様子

生駒氏は、介護ロボット等の開発、普及が具体的に進まない理由として、技術的には可能であっても、コスト面での課題が大きいことや安全面で乗り越えなければならない壁があることなどを挙げられました。また、岸本氏は、民間企業で介護機器等を開発してきた経験を踏まえて、現場で直接意見を聞くことが第一であり、困っていることの本質がわかると解決策は違ってくることを説明されました。

スライドを使い説明する様子

そして、これまでの経験や情報、知識などを踏まえた専門的、具体的な話を聞くことができ、参加者は大変興味を感じ、熱心に質疑等話し合いが行われました。

また、意見交換では、発表も踏まえながら「介護ロボットは、介護をするうえでの様々な課題を解決するための1つの方法にすぎない。介護現場で何を求めているかマッチしたものを作ることが大切である。」「介護ロボットは、業務の効率化だけでなく、最前提として尊厳の保持、人間として扱われるかどうかの視点がないと介護現場には導入されない。」などの意見が出されました。

次回の研究会は、11月16日(土)に開催し、排せつ介助に関する事例発表やキャタピラー付台車のデモを行うことなど確認して閉会となりました。

※研究会への参加のお申込みやご意見は、地域生活科学研究所(TEL:0868-22-7718/Email:soumu@mimasaka.ac.jp/担当:光井・和田)まで

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